2006年06月25日

M:i:III

 ミッション・インポッシブル3のプロデューサーでもあるトム・クルーズさんは、アメリカや日本でプレミア試写会やファンイベントなど大規模なプロモーションを繰り広げました。映画の興行成績によって自分に入ってくるインセンティブが大きく変わるから、あんなに必死だったのかな?(おいおい)

アメリカでは、タイムズスクエアにあるMTVスタジオからスタートして、試写会の行われるトライベッカ・フイルム・フェステバルにたどり着くまでをインポッシブルなミッションと位置づけ、約6時間ものあいだバイクや車、ボート、ヘリなどあらゆるものを駆使してマンハッタン島を駆け巡り、さまざまイベントをこなしながら最終的にプレミアム試写会に向かうというプロモーションをしていました。

日本でも、2006年6月20日にお台場で“東京湾ジャック”というものを仕掛け、ボートでトム・クルーズが試写会場に現れたり、翌日の21日には東京から大阪の試写会場への移動に使う新幹線を貸切にして、車内をファンとの交流場にしてしまったのです。この2日間のイベントにトータルで約2億円をかけていたそうです。

後日、この新幹線の中で行なわれたイベントの様子をワイドショーなどで放送していたのです。普段は厳重な警備で守られている彼がすぐそばにいるということで、最初は遠くから遠慮がちに写真を撮っていたファンたちが、サインや握手などを求め始め、そして彼に会ったことで感動してしまったファンが涙を流しながら彼に抱きつくシーンまで放送されていました。だんだん大胆になっていくファン心理を見ていても面白かったのですが、それを笑顔で受け流す彼の心の広さに感心していたのです。やっぱりお金のためなのかな?(トム・クルーズさんのファンに怒られるぞ!)


 物語は、現役を引退して幸せな家庭生活を送ろうと決めたイーサン・ハント(トム・クルーズ)は友人らを招いて行なっていた婚約披露パーティー中に、IMFからの指令を受ける。彼が教官として訓練した女性スパイがベルリンで捕まったため、彼にチームを再結成して彼女を救い出す危険な指令が下る。彼がスパイであることも知らない婚約者を残し、彼はミッションへの地へと向かうが、そこに待ち受けるのは国際的武器商人のアジトだった。さらに、そこには彼も知らなかったラビット・フットという謎めいた暗号が待ち受けていた。そして…


 この映画は海外ドラマの“エイリアス”や“LOST”などの監督・脚本・制作など総合的にプロデュース手掛けるJ・J・エイブラムスさんの映画初監督作品なのです。彼のエイリアスという二重スパイのドラマを見たトム・クルーズさんから、このM:i:IIIに大抜擢されたそうなのです。

この監督の作品に共通していることは、アクションシーンなどの映像も迫力があるのですが、リアリティーのあるシーンや愛などのエピソードを魅力的に画くことなのです。でもそれに気をとられていると、物語が終わる頃にはそれらのエピソードがすべての伏線であったことに気付かされ、そして驚きの結末へと導かれてしまうのです。

で、この映画も監督が脚本自体を書き換えたのではないか?と思わされるほどストーリ展開に彼の趣向がうまく生かされているのです。つまらないアクション映画などでは、どうせ主人公がどんなピンチに陥ってもぎりぎりのところで切り抜けるだけだろ!と思いながら観てしまうのですが、この作品では衝撃的なオープニングや凄惨なシーンなどをうまく使い、主人公が最後まで生き残れるのだろうか?という不安を観客に植え付けてしまうところにうまさを感じました(久しぶりに映画を観ながら興奮してしまったのです)。


 でも、同時に彼が監督していることがウィークポイントでもあるのです。

ドラマなどの連作ものを続けてきたためなのか?観客を100%満足させてエンディングを迎えるのではなく、少し中途半端に終わらせて次のシリーズに備えるという手法をが出てしまっているのです。

なので、少し肩透かしをされたような気がしたaliasなのでした。


 それとも彼のせいではなく、次のシリーズでも儲けてやるぞ!というトム・クルーズさんの意向が反映されたせいだったのかな?(しつこい!)



M:i-3 ミッション:インポッシブル3 スペシャル・コレクターズ・エディション
M:i-3 ミッション:インポッシブル3 スペシャル・コレクターズ・エディション

2006年06月22日

ウルトラヴァイオレット

 ウルトラバイオレットといえばUVと略す紫外線のことを思い出しますが、今回は太陽とはあまり関係なく、この映画に出てくる主人公のヴァイオレットさんがウルトラな能力を持っているだけなのです。つまり、ウルトラマンと同じネーミングセンスなのです(おいおい)。

リュック・ベッソンさんと別れて以来、“バイオハザード”などのアクション作品に目覚めたミラ・ジョヴォヴィッチさんの大きく美しい肢体も注目ポイントなのですが、今回はあのB級大作と呼ばれる“リベリオン”を撮影したカート・ウィマー監督なのが大事なポイントなのです。

2003年に公開されたこのB級映画は“マトリックス”をパクったようなポスターだったために、公開された当時はそれほどの人気はなかったのですが、ガン=カタ(Gun Kata)と呼ばれる新たなアクションを生み出し、その後のアクション映画やゲームなどに多大な影響を与えた作品だったのです。

ちなみにガン=カタとは、複数の相手と戦うことを想定した二丁の拳銃を用いて行われる近接戦闘用の格闘技の事で、相手の死角に入り込むことにより効率的に相手を攻撃して、さらに防御力も兼ね備えていると設定されているのですが、これは監督が考案したマーシャルアーツとガンアクションを組み合わせた架空の武術のことなのです。


 物語は、ヴァイオレットはウイルスにより体を侵されていた。アメリカが発見したそのウイルスは、21世紀末の全世界を恐怖に陥れた。感染した者はファジーと呼ばれ、感染後12年で死を迎えることが決まっているが、通常の人類より高い知能と身体能力を得ることができる。人類の脅威となり始めたファジー達に対して、政府は彼らだけを絶滅させることができる最終兵器を開発する。それに対して地下組織を結成したファジー達は最終兵器を奪うために、暗殺者であるヴァイオレットを政府機関へと送り込む。そして最終兵器とは…


 脚本はミラ・ジョヴォヴィッチさんの出演を前提として作られたそうなので、彼女の魅力は満載なのですが、設定やストーリー展開はあまりに適当すぎる映画なのです(言い過ぎだって!)。

なのですが、さらにガン=カタは完成形へと向かい戦闘スタイルはスタイリッシュなものとなり、踊るように戦うアクションシーンにはかなりの見ごたえがありました。そして物語の中で、重力方向を制御するアイテムが出てくるのですが、それを利用することによりバイクでビルの壁を障害物をよけながら疾走するシーンはアニメチックにも見えるのですが、かなり斬新でした。


 でも、ストーリーや設定もほとんどバイオハザードとほとんど変わらないような展開だったので、バイオハザードと区別できないような作品に見えてしまうのです。

そして、彼女が出演する映画には必ず服を脱ぐサービスカットがあるのですが、そこまで同じ映画の展開をするところが、ある意味で気になったaliasなのでした(おいおい)。



ウルトラヴァイオレット デラックス・コレクターズ・エディション
ウルトラヴァイオレット デラックス・コレクターズ・エディション

2006年06月18日

ALWAYS 三丁目の夕日

 2006年に行われた第29回日本アカデミー賞を総なめにしたこの作品は、昭和33年の東京タワーがまだ建設だった時代を舞台にした物語なのです。受賞した2006年にはテレビの地上デジタル放送開始のために第2東京タワー(すみだタワー)の建設が決まり、2011年のアナログ放送終了にともない東京タワーが解体されるという話が出てくるほど、半世紀以上前の物語なのです。


 物語は、戦後間もない高度成長期の東京の下町を画いた話なのですが、家族だけで経営している下町の自動車修理工場と、その向かいにある売れない子供向け冒険小説家が経営する駄菓子屋さんをメインに繰り広げられるのです。そこには当時三種の神器と呼ばれた家電製品や輸入されて間もないコーラなどをもの珍しい品として画きながら、昔かたぎの父親や優しい母の愛など、家族の風景を画いているのです。

で、30年以上ものあいだ画き続けられている西岸良平さんの1話完結型の漫画が原作となっているので、映画も心温まるような短いストーリーがいくつも重ねられていきます。

その一本ごとの短いエピソードにはそれほどの感動はないのですが、それが一つずつ積み上げられていき、終幕を迎える頃には怒涛のように感動と涙が押し寄せてきて、エンドロールで流れるD−51さんのALWAYSという曲が止めを刺すようにノスタルジーな雰囲気に仕上げてしまうのです(その当時生まれていなかったaliasでも、その時代に戻りたくなってしまうような切なさと寂しさ、そして心温まるストーリーなのです)。


 この昭和時代を再現するために、建設中の東京タワーから当時の町並み、煙を吐き出す汽車、レトロな車などが画かれているのですが、DVDでは何もないところからCGで東京の町並みを再現するまでの製作過程の特典映像などが含まれているのです。日本の映像技術の進歩には驚かされたのですが、それが逆に、所詮作り物の世界だ!と強調しているように見えたので、別の意味で少しさびしさを感じたaliasなのでした。


2006年06月15日

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

 先日に友人が、たまには夫婦だけで半日ほどゆっくり出かけたいんだよ〜!という要望を、なぜかaliasに申し込んできたのです。彼らはいったい何をさせる気なんだろう?と思っていたら、4歳の男の子の子守を押し付けられてしまったのです。

で、一緒に遊ぶおもちゃや絵本、子供が泣きやむことで有名なタケモトピアノのCMも用意してもらったのですが、それだと時間が持たないかもしれないので、タケモトピアノの次に彼を泣き止ますことができるクレヨンしんちゃんの映画を一緒に観ることにしたのです。


 物語は、全国各地で“20世紀博”が開催されていた。昭和の時代を再現したテーマパークの数々のアトラクションに、子供たちより当時を懐かしむ大人たちの方が夢中になって楽しんでいた。やがて世間は空前の昭和ブームになり白黒テレビやクラッシック車などの古いものが売れるようなり、テレビでも昔のアニメや特撮、番組など古いものばかりが放送されるようになる。やがて大人たちは昭和ノスタルジーに浸りきってしまい精神までもが子供時代へと戻り、自分たちの子供よりわがままになり始める。そして、ある日を境に大人たちは正体不明の三輪の車でどこかへ消えてしまう。置き去りにされた子供たちは何とか自力で生きようとするが、やがて食料や電気なども供給されなくなり始め社会システムまでが崩壊していく。そして…。


 子供は、しんちゃんが大人をからかったり、おケツを出すようなお下品なシーンが大好きなようで、彼はずいぶん楽しんでたようです。aliasはテレビと変わらない画像クオリティーとあまり知らないフォークソングや高度成長期のことを画いた物語の展開だったので、最初は映画を適当に観ていたのです。でも、暗い現代社会と高度成長期を対比的に画き、子供のことを見捨てる大人たちなどの現代の社会問題まで画く展開に、意外と物語の中に取り込まれてしまったのです(そのあたりの展開では4歳の子は退屈そうにしながら観てました)。

子供が楽しめるエピソードと、大人にとって面白いストーリーを交互に入れ替えながら映画は展開していくのですが、最後にしんちゃん達が世界を救うために戦うところでは、二人とも必死で野原一家を応援していたのです。不覚にもaliasは家族の絆と未来への希望を画いたラストシーンに涙あふれそうになってしまったのです(意外と感動!)。


 なので、またしんちゃんの映画を一緒に観ようね!と固く誓い合った二人なのでした。

2006年06月11日

インサイド・マン

 あのスパイク・リー監督の新作が久しぶりにやってきました。今までに“マルコムX”や“25時”などの黒人差別に対する怒りを題材にした社会派作品を主に映画してきましたが、今回は珍しく娯楽大作なのです。キャストもデンゼル・ワシントンさん、クライブ・オーウェンさん、ジョディ・フォスターさんら豪華出演者をそろえ、さらに今回は監督が新人の書いた脚本にほれ込み映画化したことなど、少し趣向の変わった作品なのです。なので、監督の心のインサイドに何か変化があったのかな?と思いつつ映画を観に行ったaliasなのでした。


 物語は、人質を盾に銀行立てこもったのは覆面をかぶった4人組の犯行グループだった。彼らは人質にも犯人たちとまったく同じ黒い服と覆面をかぶらせる。すぐに駆けつけた警察は銀行を完全に包囲するが、犯人と人質の区別がつかないため突撃もできない。その後の犯人との交渉の際、彼らからは型通りの要求が警察に対して行われるが、なぜか犯行グループはあせっている様子も見せない。警察側は普通の犯行とは違うことに気付き始めるが、完全に手詰まりの状態になってしまう。そこに銀行の頭取からの送り込まれた腕利きの女弁護士が新たなる交渉人として立つが、そこで犯人の真の目的がお金ではないことが明かされる。そして…。


 この映画では“一瞬たりとも目の離せない驚きのストーリー展開と予測不能な結末。誰も見たことのない完全犯罪が目の前で行われる”といった、やや過剰な宣伝展開がされていました。さらにこの豪華出演者たちとこの監督ということもあり、この映画に期待しすぎた面もあったので、ちょっと肩透かしされたような気分だったのです(本格ミステリーが好きなaliasとしては、これだけ挑戦的な宣伝展開をされてこんな程度のストーリー展開じゃ、まだまだ甘いと感じてしまうのです)。

でも、人質に犯人と同じ格好をさせ警察官や映画を観ている観客までを混乱させるという手法や、事件後の人質たちの証言を物語の途中で挿入するという演出にはうまさを感じるのです。2時間を越える映画なのですが、将棋のように展開される犯人との心理戦、次の手の読み合いをする展開などを観ていると結構楽しめた作品でした(期待しないで観るとけっこう楽しめるのです)。

なので、この豪華出演者ではなく、こんな宣伝展開をしていない映画だったら良質の作品として心に残る作品になったかもしれません(矛盾したことを言ってるのですが、これが素直な感想なのです)。


 この映画のセットはほとんど銀行内やその周辺だけだし、CGもほとんど使われていないし、39日ほどの短期間で撮影されたそうなので、豪華出演者のギャラ以外はほとんどお金がかかっていないと思われます(おいおい)。

でも、最近の泣ける映画やファミリー映画、CGを多用しすぎたアクション映画と比べると、異色でハードボイルドな大人向けの作品といった印象でした(秀作であることだけは間違いないのです)。



インサイド・マン
インサイド・マン

2006年06月08日

ポセイドン

 この映画は1972年に公開された“ポセイドン・アドベンチャー”という映画のリメイク作品だそうです。同じように沈没する船のことを画き記録的な興行収入をあげた“タイタニック”は実話をベースに愛を画いた作品でしたが、この映画は小説が原作だそうです。古い作品なので前作を観たことがなかったのですが、友人によると前作は転覆した船から脱出する人の生き様を画いた感動的な物語だったそうです。予告編などでも迫力のある映像展開をしていたので、とりあえず観てきました。


 物語は、大晦日の夜、北太平洋を航行する豪華客船ポセイドンではニューイヤーを待ち望む豪華なパーティーが行われていた。元ニューヨーク市長のラムジーは娘と共にこの船に乗り込んだが、一緒に乗り込んできた娘の彼氏のことを快く思っていなかった。そして年が明け新年を迎えた深夜には船上で行われていたパーティーは最高潮を迎えていた。そんな中、人生に絶望感を抱え船から身を投げようとしていた男が見たのは、月明かりに照らし出される50メートルを超える巨大な津波ローグ・ウェーブだった。世界最高峰クラスの大型客船でも、この波には対応できなかった。1分もたたない内に船は反転してしまい、船底が上になり客室は海へと沈んでしまう。人々がパニックに陥る中、船長は安全のためにその場を動かないよう乗客たちをなだめ落ち着かせるが、危険を感じたラムジーは近くに居合わせた人々と一緒に船から脱出することを決断し、止める船長の言葉に耳を貸さずに脱出への行動を始める。そして…。


 冒頭で、20階建ての800室もの客室を備える大型船が空から映し出されるのですが、まるで海の上でひとつの町が動いているように見えるほど雄大な客船は夕日に照らされ美しく見えるのです。その後に起こる船が転覆する迫力ある映像、そして上下が反転してしまった世界観には圧巻です。そのシーンには配給会社も自信を持っていたためか、予告編とは別に本編のその映像を切り出し、公式サイトで公開するという宣伝展開をしていました。

そこまではすごい映画だと思っていたのですが、天と地が反転してしまった船内、最初の衝撃で亡くなってしまった人たちの死体の山、そして阿鼻叫喚の声を上げる傷ついた人たち、そんなパニックに陥った人々を落ち着かせようと必死になっている船長に対して、彼の意見を無視して自分が助かるためだけに行動を起こす主人公たち。普通のパニック映画ならこんな身勝手な行動をする人から死ぬはずなんですけど、今回はなぜかこんな人たちが主人公なのです。

そしてつり橋のようなところで順番に人が渡るシーンで、仲間に先を譲っていた青年が最後に渡ろうとしたときに上から物が落ちてきてつり橋が崩れてしまうのですが、必死にしがみつく青年を自分たちが助かるために蹴り落とす主人公たち。さらに振り落とされた青年が最後に地面に叩きつけられるところまで映像にする監督。脚本だけでなく映像そのものにもすごい悪意に満ちているのです。

あとで資料を見てみると、監督は現実の厳しさを画きたかったそうなのですが、ちょっとやりすぎな感じを受けてしまいました(殺伐とし過ぎているのです)。やがて物語は佳境に入り、何度も訪れる生きるか?死ぬか?の危険な場面で仲間同士を助けあう感動的なシーンなどを画いているのですが、最初にあれだけ人の道をはずれた行動をしていた主人公たちのことを考えると、aliasにとってはそれが感動的なシーンへとはつながらなかったのです。


 次々と起こるノンストップ・パニックな展開自体は観ていて飽きないのですが、主人公の人たちは別に助からなくてもいいんだけど…、と思ってしまったaliasなのでした(おいおい)。



ポセイドン
ポセイドン

2006年06月04日

デイジー

 この映画は“インファナル・アフェア”を撮影した香港のアンドリュー・ラウ監督に、韓国の“猟奇的な彼女”のチョン・ジヒョンさんと、“私の頭の中の消しゴム”のチョン・ウソンさんたちで作られているのです。メロドラマな韓国映画と香港のアクションの競演というのも楽しみなのですが、さらに全編オランダ・ロケで中国語、韓国語、英語が入り混じる国際的な映画になっているのです。インファナル・アフェアは大好きな映画なのでこの監督にかなり期待をして映画館へ足を運んだのですが、うまい話には裏がある世の中なので少し不安な予感がしつつ映画館へと向かったaliasなのでした。


 物語は、ヘヨン(チョン・ジヒョン)はオランダでアンティークショップを経営している親戚の下で働きながらも絵の勉強をしている。彼女はオランダに来てから、姿も顔も見せないがいつも困ったときに助けてくれる人の存在を感じていた。その人は決して彼女に前には現れないが、店の前にいつもデイジーの花を置いていてくれた。そして彼女はその幻のような存在の人にいつしか恋しはじめていた。

そんな彼女が街角で観光客相手の似顔絵を描いていたときに、デイジーの花を持って現れた一人の男がいた。彼女は幻と思っていた存在がついに目の前に現れたと思ったが、彼はすぐ近くにあるマフィアの巣窟を見張るために、表で商売している彼女の存在を利用することを思いついた刑事(イ・ソンジェ)だった。刑事は何度も絵を描いてもらう間に彼女のことが好きになり始め、やがて二人は恋に落ちる。それが勘違いの恋とは知らずに…。

それを見守っていた一人の暗殺者(チョン・ウソン)がいた。彼はいつも街角にあるビルの上から彼女のことを見守り、そして彼女を影から支え続けていた彼女が待ち望む本当の幻の男だった。彼が現れたことで一度は身を引こうとした暗殺者だったが、刑事が見張りをしていたマフィアのアジトの前で銃撃戦が繰り広げられ彼女は負傷してしまう。そして彼は…。


 設定自体は面白かったのですが、物語の中盤から眠気を誘うような展開になるのです(おいおい)。

暗殺者としてスナイパーを演じるチョン・ウソンさんはかっこいいのですが、彼女を見守っているときの姿はほとんどストーカー状態で、さらに彼女と接するときの彼の対応はまるで電車男状態なのです(チョン・ウソンさんのファンの人に怒られるぞ!)。

そんな風に映画を観ると、多国籍な言語で展開されるこの物語で、彼女が負傷したために言葉が話せなくなる展開にはチョン・ジヒョンさんが韓国語以外で演技ができなかったせいじゃないのか?と深読みしてしまうのです(チョン・ジヒョンさんのファンも敵に回したかもしれないぞ!!)。

生ぬるい男たち、全編海外ロケ、絵画というアイテムがそろってしまう映画な展開でaliasが思い出してしまったのは、高級感あふれつつも退屈な映画だった江國香織さんと辻仁成さん原作の“情熱と冷静のあいだ”でした(冷静と情熱の間はやっぱり生ぬるいのです)。


 海外ロケで監督も浮ついてしまったのかな?彼はアクションシーンやシリアスな展開にはこの映画中でも目を見張るものがあったのですが、恋の物語の演出はうまくないようです(たぶんアンドリュー・ラウ監督のファンまで敵に回したぞ!!!)。


 とりあえず、チョン・ジヒョンさんの笑顔が美しかったことだけ印象に残ったaliasなのでした。



デイジー
デイジー

2006年06月01日

トランスポーター2

 前回のトランスポーターを観たときは神経質なプロの運び屋という設定で楽しく観れたのですが、物語の後半になるとぐだぐだな展開になっていた印象を受けました。いつものリィック・ベッソンさんが手掛ける作品に共通している、期待させる割には中身のない内容だったので(おいおい)、まさかこの作品の続編を作るとは思っていなかったのですが、とりあえず観てみるのです。


 プロの運び屋としての今度の仕事は、子供の通学で送り迎えをする事なのです。

物語は、政治の中枢をになうお金持ちの子供の送迎を仕事としてトランスポーターは引き受ける。日々の送り迎えで少年と仲良くなり始めた頃、彼を病院に連れて行ったときにある組織に襲われ子供を奪われてしまった。必ず守ると言っていた少年との約束を守るためと、プロとしての自分のプライドを取り戻すために、彼は一人で組織に立ち向かう。そして…。


 前作と比べると多少のレベルは上がっているのですが、この物語の魅力である彼の神経質さや冷徹さがなどの設定が中途半端に扱われていたり、全体的にCGが粗いためなのかアクションシーンもいまいちなのです。なので、映画の内容よりも予告編の出来ばえが一番よかったかもしれません(やっぱりこの人が手掛ける作品は期待させるのがうまいのです)。でもスティーブン・セガールさんの作品のような古いタイプの連続アクション映画が好きな人には意外とツボにはまってたようです。

でも、完全な娯楽作品化なのか?というと少し違い、前作はそれほど印象を残すような作品でもなかったのに、それをパロディー化したような中途半端なシーンがあったり、このトランスポーターが何をしようとしているのかが分かりにくく感情移入もしにくかったので、aliasは最後まで物語に没頭することが出来なかったのです。

前作がそれほどヒットしていないような作品でも、2作目が1作目の作品を超えることは難しいようです(笑えない)。



トランスポーター2 DTSスペシャル・エディション
トランスポーター2 DTSスペシャル・エディション

2006年05月28日

ダーク・ウォーター

 あのリングの鈴木光司さんの原作小説“仄暗い水の底から”をハリウッドリメイクした作品です。

1998年に公開されたリングや呪怨などホラームービーのブームの勢いに乗り、この作品も日本でホラー映画として公開されていたのです。でもホラーにするには貞子さんや伽椰子さんほどの強烈なインパクトを持つキャラクターがいなかったので、劇場公開時に客席に座る人はあまりいなかったのです(黒木瞳さん主演だったのに…)。

そして、Jホラー(日本のホラー作品の事です)のハリウッドリメイクの時流に乗って、この作品もリメイクされましたが、日本でも海外でもそれほど人気もなく、あっという間に公開終了となりました。


 そんな不遇な待遇を受けてきたこの作品は水をテーマにした恐怖を画いています。日本ではホラー映画として製作されましたが、このハリウッド作品ではサスペンス映画としてリメイクされ、人が少しずつおかしくなる狂気の様を画いています。

たいていのハリウッドリメイクって、役者と音楽を入れ替えて、さらにアクションを強化しつつも、脚本は大雑把になるケースが多いので、この映画には意外と好印象でした。

この映画をホラーとしての先入観が無く、サスペンス映画として観れた人は、きっと幸せなのです。


 でも、期待に胸を膨らませて観ると、たぶん期待はずれになるのです(どっちやねん?)



ダーク・ウォーター プレミアム・エディション (初回限定生産)
ダーク・ウォーター プレミアム・エディション (初回限定生産)


2006年05月25日

GOAL! ゴール!

 2002年のFIFAワールドカップの開催時期に相乗効果を狙って公開された映画は“小林サッカー”でしたが(笑)、2006年ワールドカップ・ドイツ大会は、このFIFA公認の映画“ゴール!”が便乗公開されることになりました(おいおい)。


 物語は、メキシコから家族総出で逃げ出しアメリカの不法滞在者としての生活を送るサンティアゴ(クノ・ベッカー)。深夜になるまでのバイトをしながらの貧乏な生活をする彼は、草サッカーの中ではダントツのテクニックを持っていた。しかし今の生活では趣味でしか続けていけないだろうと思っていたが、彼の前にたまたま居合わせたイギリスの元スカウトマンの目にとまる。彼にイギリスのフットボールチームであるニューカッスル・ユナイテッドの入団テストを受けることを勧められるが、そのことを家族に話すと父親から猛反対をされる。しかし自分の夢をかなえることと、今の生活から抜け出すためにプロに挑戦してみる。そして…。


 この映画は、草サッカーをしていた少年が、プロのピッチに立つまでを画いた青春物語なのですが、ベッカムさん、ジダンさん、ラウールさんなどのスペインのクラブ選手から、シアラーさん、ジェラードさんなどの選手が映画の中で登場してきます(でも、ニューカッスル所属のオーウェンさんは出演していないのです)。豪華な現役プレイヤーが出演しているので、かなり見ごたえのあるプレーをしてくれるのだろうと思っていたのですが、草サッカーの時とプロのピッチに立った試合がほとんど変わらないほど迫力がないのです。CGもあまり使われていないし、体当たりするシーンも迫力がないのでサッカー自体の面白さは伝えきれていないのですが、でもサッカーを通して画かれるエピソードなどが非常に面白いのです。

物語自体は予告編やCMを見ているだけで、どんな話なのか?すべて分かってしまうほどシンプルな脚本なのですが(言い過ぎだって!)、家族と別れてプロのテストを受けるシーンやレギュラーになるまでのストーリーには思わず応援したくなりますし、若者の話なのでどうしても調子に乗って女の子をくどいたり女の子で失敗したり、青春映画の基本的な要素が詰まっているので意外と物語の中に引き込まれてしまいました(意外と感動!)。


 そしてこの映画はゴール!2、3の公開が決まっていて、今の時点でゴール!2はイギリスですでに制作済みで、最終作の“3”は2006年FIFAワールドカップ・ドイツ大会中にドイツ製作で撮影されることが決まっているそうです。

で、2作目はチャンピオンズリーグ出場や移籍などの金にまつわる話なると予想されます。そして最後の3作目はもちろんワールドカップの話になると思われますが、メキシコ人として出場するのか?不法滞在していたアメリカ選手として出場するのか?それともイングランドに帰化するのか?そのあたりを焦点にして、W杯に出場する話になりそうな気がします(製作自体はアメリカなのですが、監督は英国出身なのでイングランドのような気も?)。

さらに深読みするとワールドカップで早々に敗退してスケジュールが空いてしまった代表チームと撮影して、準決勝あたりで負けるストーリーになるんじゃないか?という予想もできるのですが、ワールドカップの決勝戦を映画の中でそのまま映し出し、出場選手をCGで映画の主人公に書き換える手もあるんじゃないか?とaliasは予想しているのです(おいおい)。

候補はイングランドならルーニー選手の可能性もあるのですが、一番の候補はオーウェンさんなのです(この映画に出場していなかったことが伏線だった可能性が強いのです)。



GOAL! STEP1 イングランド・プレミアリーグの誓い スタンダード・エディション
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で、そんなこんながありまして、続きを読む?
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