というのが最初の印象だった、“私の頭の中の消しゴム”を観てきました。
この映画に出てくるのは、ちょっと物忘れの多いおとぼけなところがかわいい女性と、不良っぽい無口でかっこいい男性。コンビニで出会った二人が、偶然的で、運命的な、微笑ましい恋愛をする映画です。
彼女は服のデザイナーをしていて、さらに社長の娘。彼は土建業で、毎日汗水をたらしながら働く職人なので、世間から見れば不釣合いと言われるカップルだったのですが、、彼が建築士の免許を取り、どんどん女性が結婚の理想とする、社会的に認められた男となっていきます。
周りから見ていても、らぶらぶな二人はやがて、数々の困難を越えて、結婚しましたとさ。
…で、エンドロールの字幕が流れるはずもなく、結婚して幸せに過ごす二人の生活を画きつつ、違和感のあるシーンが少しずつ盛り込まれていきます。それが、彼女の頭の中の消しゴムなのです。
彼女の記憶が少しずつ侵されていき、社会の中での生活にも対応していけなくなり、彼女を包んでくれていた、友人、家族、夫の存在ですら彼女の記憶の中では不確かなものへとなっていきます。
そんな彼女に対して、男はいったい何ができると言うのでしょうか!
ラストシーンでは、aliasのほほにも一筋の何かが…
恋愛映画としては、今年最高にハマってしまいました。
それにしても、世の中の男性がだまされやすい、さとう玉緒さん的な小悪魔な女の子って、あんなタイプに見えるように努力しているだろうな〜と、別な視点から見てしまうaliasの冷静な別人格がいました(おいおい)。
私の頭の中の消しゴム
