その友人がルパンとルパン三世は遺伝子的に同じだと言ってたので、何のことやら?と思い、
映画館で見ると、すぐに意図が分かりました。両方ともモミアゲが長くて濃かったのです。
ルパン三世が生まれた背景には、怪盗ルパンの原作にアジアに孫がいるというくだりがあったので、それをヒントに作られたと、聞いたことがあるのですが、原作は読んだことがないので本当かどうか知りません。
原作の小説を読んでいる人には、ルパンシリーズの名作を詰め込んだ映画で、子供時代のきらめきを思い出すような作品だったそうです。
ルパンは、三世と同じように、きれいな人や、困っている女性にはやさしく、悪女にはとても弱いひとでありながら(参考 峯不二子)、金持ちの女性からは身に付けている宝石を盗めると言う、矛盾した人格の持ち主でした。
こんなんじゃ!ただのこそ泥じゃん!!と思っていたら、
いきなりトゥームレイダーやナショナルトレジャーのような宝捜しの物語に変わっていくじゃないですか、それと同時に派手なアクションシーンなども展開していきます。
このあたりが、フランス映画なのにハリウッド的と言われる所以かもしれません。
この宝捜し物語に所々絡んでくるのが、子供時代のトラウマの話です。
子供時代の画かれ方はルパンシリーズの原作が前提にあって、その原点を画いています。
たとえば、今年の夏に公開されたスターウォーズや、リング・ゼロ、バットマンビギンズなど、
どうしてあのかわいい少年(少女)がダースベーダー(貞子)になってしまったのか?のような、
怪盗ルパンになってしまった理由(負い目)が画かれていました。
このあたりのセリフの掛け合いがフランス映画っぽく画かれています。
フランス映画独特の世界観と、ハリウッド的派手さの両方を生かそうとしているので楽しめますが、
ちょっと中途半端とかも?(シリーズ化したいのか?)
ルパン コレクターズ・エディション (初回限定生産)
