この白黒画面が意外と曲者で、観てる人の想像力を働かせることで平凡な風景を美しく見せたり、
手や足が引きちぎれ血が舞うようなシーンでもアニメチックに和らげられています(多少ですが…)。
さらに印象付けたいシーンには、女優の唇や、服、空などを単色で彩り、映像を引き立てています。
3個の独立したエピソードがシン・シティーという場所の中で、すれ違うこの物語では豪華共演人が格闘技ゲームのようにさまざまな独自のスタイルで戦います。
ほとんどが有名な人ばかりなので、あまり知られていないデヴォン青木に注目してみました。
ワイルド・スピードの二作目に出演してたくらいにしか覚えていないので、調べてみると、
…… 検索中 ……
彼女は日本人ハーフで世界的にはトップクラスのモデルさんらしい。
それなら日本でも、もっと有名なるはずだろうと思うのですが、顔がね…
日本人好みじゃないところが、この国ではメジャーになり切れないのでしょう。
そんな彼女が他の共演者に負けず劣らず暴れまわり、舞うがごとく二刀流を使いこなし、手裏拳を投げ、忍者のように飛び回ります。
う〜ん…、いまだにハリウッド映画人の認識で日本人は忍者のイメージから抜け出せないのねと、少しさみしい気持ちになりました。
そういえば映画ファンドで有名になった 忍 SHINOBI をハリウッドリメイクするって言ってたしなぁ〜(遠望)。
それからイライジャ・ウッドが意外なキャラクターになってました。彼が演じるシリアルキラーは
もうロード・オブ・ザ・リングのイメージは捨てたいのね!
と、思わすほど、幼さをのこしたままの殺人鬼を演じる彼には、妖気が漂っていました。
あの洗練されたCMを見て、女性と観に行こうと思っている方は、まるで女性に北斗の拳を勧めるのと、同じ状態になってしまいます。結局のところヴァイオレンスな作品なのです(リメンバー キル・ビル)。
でも、キル・ビルと同様にハマってしまう人は多いと思います。
シン・シティ プレミアム・エディション
