2007年11月09日

恋空

1200万人が涙。切ない恋がたどりつく、衝撃の結末。


 この映画は美嘉さんの“恋空〜切ナイ恋物語”という実話をもとにしたケータイ小説(←カタカナで書くのがポイントみたいです)が原作となるのですが、この作品が書籍化されたときは発売後1ヶ月で100万部を突破するほど人気があったそうで、上記のように1200万人がこの原作を読んだということを宣伝していました。

で、文字通りに受け取ると日本人の約10%読んだ計算になるのです。そして、この原作を読む世代的に考えると10代、20代の多くの人が読んだことがある、又はこの小説を知っているはずなのですが、その割には世間認知度としては低いような気が…。

なので、携帯小説のページへのアクセス数をそのままカウントして、1200万人が読んだ!ということにしたのかな?としか思えなかったaliasなのでした。



恋空〈上〉―切ナイ恋物語恋空〈下〉―切ナイ恋物語



 物語は、高校一年生だった田原美嘉は夏休みの直前に携帯をなくしてしまった。その電話は学校の図書室で見つかったが、その日以来、毎日のように親しげに話しかけてくる男からの電話が鳴りはじめた。最初は正体不明の男からの着信に気味が悪かったが、夏が終わる頃には親しい人へとなっていた。ついに始業式の日に二人で会うことを決めた彼女は相手が同級生のヒロという人物だったことを知る。やがて恋に落ちていった二人には、元カノからの悪質な嫌がらせや妊娠など様々な障害が訪れる。そんな二人は流産という危機でさえ乗り越えることができたが、高校二年生になった4月、ヒロが別の女とキスをしている姿を美嘉は目撃してしまい、さらにヒロから一方的な別れ話を持ち出されてしまう。そして彼女は…。


 この作品は、安易に性行為をしてしまう若者たちの姿や、元カノが復讐のために主人公の女性を男たちに集団でレイプさせてしまうシーンなど現代の若者たちの衝動的な行動を画くため、大人であるaliasからみると倫理観の欠如を心配してしまう設定なのです。

なのですが、彼女がレイプされてしまう痛々しいシーンが赤いお花畑で行われたり、見知らぬ土地で途方にくれる彼女を、ストーリ的に何の説明もなくヒロが探し出した場面で「愛の力で見つけ出した!」と大声で叫んだり、彼女が妊娠してしまい父親役である高橋ジョージさんがヒロに向かって「おまえに親の気持ちが分かるか!」と言ったりするのです(参考:高橋ジョージさんの妻である三船美佳さんが結婚したのは主人公と同じ16歳の時なのです)。

なので、あまり古臭い演出や配役設定などが、演出ミスなのか?笑わそうと思って作られた演出なのか?よく分からないまま中途半端な状態でストーリーが進んでいったため、いまいち物語の中に溶け込めませんでした。


 この作品に関しては物語の構成が破綻していることや登場人物たちの行動に一貫性がないことなどで批判されているのですが、原作となる連載小説が携帯の小さな画面では難しい文章や論理的な展開では読みにくくなってしまうため、話し言葉や改行を多くしたりするなどの制約があるのです。そのため文章力ではなく衝撃的な内容を扱うことで読者の興味を引くという方法しかなかったのかな?とも思えるのです(多くのマンガのストーリーが人気投票を意識し過ぎて破綻してしまっているのと同じような状況なのです)。

なので、原作となるケータイ小説としては機を狙った良い作品だったのかもしれませんが、映画という情報量の多い媒体に置き換える方法を間違えた監督やプロデューサーが悪かったため、物語が面白くないのではないか?と思わされる一面もありました。


 ということで、この作品の宣伝材料である衝撃的な結末さえ陳腐な演出となってしまい、清純派路線の新垣結衣さんの扱われ方が気に入らなかったファンからも酷評されているのですが、三浦春馬さんの男らしい演技や小出恵介さんのうまい演技に支えられ、意外とアイドル映画として昔ながらの愛を貫く王道の恋愛物語だったのです。そのため、古い映画や恋愛映画をほとんど観たことがないような若者たちだったら、泣ける映画に仕上がってるような気がするaliasなのでした。

(なので、大人が真面目に観るにはつらい作品だと思われます)

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