2007年06月14日

サムサッカー

 この映画はサムさんがサッカーをする話ではなく、thumb suckingという指を吸う癖が止められない人のことなのです。


 物語は、17歳になっても親指しゃぶりが止められないジャスティン(ルー・プッチ)は、それを克服しようと何度も努力するが、不安なことがあるとトイレに隠れ、また親指をしゃぶってしまう。学校でも、そのことが気になり勉強にも集中できずにいた。そして、幼い頃から通っている歯医者(キアヌ・リーヴス)に、親指の癖は不安が原因だと見抜かれてしまう。彼から催眠術をかけてもらい一時的にその癖は直ったが、そのことがストレスとなり状況はひどくなっていく。それがきっかけとなり、抗うつ剤を処方されることになるが、彼の癖がなくなるどころか、集中力を向上させて彼を優等生になるほどの効果をあげる。だが、その成分が麻薬であるコカインと分子構造が3つしか違わないことも指摘され、今の状態が本当の自分ではないことと気付いたジャスティンは…。


 この物語は十代の思春期をテーマにした普遍的な青春の物語なのです。そして、17歳の少年の不安定な心を画き出すのですが、両親や学校の先生、歯医者など、大人たちが持っている不安や何かに依存して生きていること、さらに彼らの価値観が崩壊していく様までも、同時に画き出すのです。

少年が大人になるときに、今まで想像していた世界が思っていた以上に大きく見えたり、逆に小さく見えたりする心の成長をうまく画いているのですが、彼の価値観や麻薬の常用をする子供たち、親たちが依存しているものがアメリカ的な常識を前提にした内容だったので、日本人としてはリアリティーがあまり感じられないところが残念なところでした。


 aliasはこの映画の世界観は好きなのですが、サムサッカーという題名と同様に、日本人には伝わりにくい内容の映画なのでした。



サムサッカー 17歳、フツーに心配な僕のミライ コレクターズ・エディション
サムサッカー 17歳、フツーに心配な僕のミライ コレクターズ・エディション

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