2007年05月24日

007/カジノ・ロワイヤル

 この映画は2006年12月1日に公開されたのですが、同時期に公開された仲間由紀恵さん主演の時代劇映画“大奥“と合わせて”ダブルオー・キャンペーン“をしていました。もちろん日本だけでのキャンペーンとなるのですが、007と009(オーオク)に引っ掛けたダジャレな企画なのでした(本当に配給会社が認めた企画だったのかな?)。


 で、今回のカジノ・ロワイヤルは公開前から評判が悪く、映画の公開日が決定しているのに監督が決まらなかったり、主演のダニエル・クレイグさんがボンドのイメージと違うということで、一部ボンド・シリーズのファンにより、ネットで映画のボイコットキャンペーンなどが繰り広げられたのです(参考:CraigNotBond.com←現在は閉鎖してます)。

原作となるイアン・フレミングさんの小説によると、ジェームズ・ボンドさんは、身長6feet(183cm)、青い目を持ち黒髪、76kgの痩せ型などの細かい設定があるのです。そのため、ダニエルさんは身長が足りないとか、短髪の金髪であることなどの相違点が取り上げられ、耳が大きいことまでが抗議の対象となってしまいました。

さらに、映画の撮影が始まってもヒロインのボンドガールが決まらなかったり(フランスの無名に近かったエヴァ・グリーンさんに決定したのです)、今回のボンドカーが“アストン・マーティン”(アストン・マーチン)社のDB5というクラッシック車だったのですが、ダニエルさんがオートマ限定の自動車免許しか持っていなかったので、このマニュアル車に乗ることが出来ず、慌てて運転免許を取りにいったことなどが報じられ、公開前から、散々ケチのついた映画なのでした。


 物語は、ジェームズ・ボンドが007になる前から始まる。爆弾テロ犯を追いかけていたボンドは、フランス大使館に乗り込み犯人を射殺したが、現場をカメラで撮られてしまい、国際ルールを破った行動をマスコミが大々的に非難した。上司であるMは常識的な態度をボンドに求めるが、彼は命令も聞かずに独自捜査を進める。その後、バハマへ渡った彼は新型ジェット機を爆弾テロ犯から守ったが、事件の首謀者であるル・シッフルは狙いを定めた企業に爆弾テロを仕掛けて株を暴落させ、株式市場を操作して金を儲けている事実を知る。そして、ジェット機の爆弾テロ失敗により大損をしたル・シッフが、負け分を取り戻すため全財産を注ぎ込みカジノの大会に参加することを知った上司のMは、カジノの大会で彼を破産させ、生け捕りにすることをボンドに命じる。そして彼は…。


 ボンド映画と言えば、冒頭はパラシートで下りてくるとか、派手な演出が多いシリーズ作品なのですが、今回は便所で犯人を叩きのめすシーンを白黒画像で映し出すのです。

そして、ボンドを狙っている銃口に向かって、ボンドが逆に銃弾を打ち込むというお定まりのシーンはあるのですが、今回はいつもの“ジェームズ・ボンドのテーマ”が流れてこないし、グラマーな女性のカットもないオープニングなのです。

オープニング後は、爆弾テロ犯を追い詰める展開なのですが、骨組がむき出しになった建設中のビルでの追走劇が繰り広げられるのです。いつものスーツ姿ではないのですが、目眩を起こしそうな高さで展開されるアクションシーンや、後先を考えないボンドの無謀な行動は迫力のある映像になっていて、今までのボンド・シリーズの枠から外れたような、荒々しさとリアリティーを追求した映像に引き込まれてしまいました。


 構成としては、前半からの全開のアクションと、カジノでのゲームを絡めた駆け引き、そして恋愛を絡めた展開となっています。全体的にはレベルの高いエンターテイメントな映画でしたが、肝心のカジノでの場面ではポーカーのみで長時間戦うのです。

通常はバカラなどの方が高級感が出るはずなのに、こんな映像にしたのは、賭博として世界的にメジャーなのがポーカーだったからなのかもしれませんが、ルールが分かっていない人には全く緊迫感が伝わってこないと思われますし、ルールを知っているaliasとしては、オープンにされている手札を見ると、どんな展開になるのか分かってしまうので、中だるみに感じてしまいました。


 で、ボンド・シリーズでは、男の象徴とされる部分を拷問するのが定番らしいのですが(全作品は観ていないので詳しいことは知らないのです)、やはり男の尊厳を傷つけるためには、男性のs;菰/ケ-lミ乎i(18禁な言葉は文字化けするシステムなのです)を攻撃することが重要なのでしょうか?今回のボンドは裸で執拗に、そこを攻撃されていました。

歴代のボンドって、軟派な線の細さを感じさせるイメージがあったのですが、クレイグさんの体格がマッチョだったり、野性味を感じさせるアクションだったり、今回の拷問されるシーンも含めて、悪い意味ではない男臭さを感じさせる人なのです(でも、女性の口説き方はスタイリッシュなのです)。ちょいワル親父を目指す男たちの見本のような人でした。


 ということで、オープニングで“ジェームズ・ボンドのテーマ”が流れなかったのですが、エンドロール直前で、いつものスーツ姿になり、「My name is Bond」と名乗ってから、あの曲が流れ出しました。つまり、この時点で彼はいつものボンドになりました!という演出だったのでしょうか?

この作品は明らかに続編があることを前提にした終わり方だったので、今回の評価を受けて、どのような作品を作ってくるのか?楽しみにしているaliasなのでした。

(次回は2008年予定なのです)



007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション (初回生産限定版)(2枚組)
007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション (初回生産限定版)(2枚組)



-------------------------------追記--------------------------------------



 この映画は2006年度版ボンドとして物語を再構築したため、これまでのシリーズが好きだった人からは不評でしたが、ダニエル・クレイグさんの演技や、マーティン・キャンベル監督の手腕、ポール・ハギスさんが脚色した脚本のためなのか?完成度の高い映画になっていました。

なのですが、全米公開時は“ハッピーフィート”というペンギンが踊るアニメーションに首位を死守されてしまい、日本公開時は木村拓哉さんの“武士の一分”、二宮和也さんの“硫黄島からの手紙”に譲り、週間単位では一度も首位に立つことはなかったのです。


 でも、1962年から始まり、この作品で21作目のシリーズとなるのですが、
これまでのシリーズ最高興行収入になったそうです(おいおい)。
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