2007年04月15日

クィーン

 イギリスのクィーンのお話なのですが、1970年代から大活躍していたロックバンドのQueenさんではなく、エリザベスU世であるThe Queenのお話なのです。



グレイテスト・ヒッツIII(期間限定)



 1997年8月31日にプリンセス・オブ・ウェールズ(ダイアナ元皇太子妃)が亡くなったことが全世界に報道されました。後日、パパラッチの過熱した取材によって引き起こされた事故という話やイギリス王室の陰謀による暗殺など、今でも風化されることなく話題に上りますが、今回の映画は当時の国民に反発されていたエリザベス女王を陰で支えたとされるブレア首相と、ロイヤル・ファミリーの内幕を画いた作品なのです。


 物語は、1996年チャールズ皇太子と離婚したダイアナ妃は、恋人だったドディ・アルファイドと車の事故によりフランスで急逝してしまった。その報は即座にエリザベスU世の耳に届くが、すでに王室とは関係が無くなっていたため、国葬ではなく彼女の家族に葬儀を任せることを決断する。しかし、チャールズ皇太子はフランスの地で遺体が置き去りにされていることに耐えられなくなり、女王の意思を無視して彼女を引き取りに向かう。一方、ブレア首相は彼女の死に対して、王室から何のコメントも無いことを危惧し、女王に英国民の意見を考慮することを進言していたが、彼女は王室とは関係ないことを繰り返すのみだった。古くからの決まりを守ることを身上として行動してきた彼女だったが、ダイアナ元妃が国葬ではないこと、半旗を掲げていないこと、コメントすら無いことに、国民やマスコミだけでなく、全世界からの非難が彼女に集中する。そして彼女は…。


 この物語ではダイアナ妃の悲しみが画かれる訳でもなく、事件の真相が暴かれる訳でもなく、彼女の死に対する女王の悲しみが画かれるわけでもないのです。彼女との確執や英国民の意見をストレートにぶつけてくるブレア首相、残された孫たちや家族の悲嘆、古き伝統を担っているという重責などに悩む彼女の心情を画くのです。そして、映画にはすべて実名を使い、出演している王室内の人々やブレア首相の側近の人間以外は当時にマスコミ報道で使われていたニュース画像を使い、当時のダイアナ妃や実兄などが出演しているため生々しい映像となっているのです。

王室内で起こる家族との論争やブレア首相の政策の内幕など、世間には公表されるはずもない話を中心にして画いているのですが、その映像に真実味を持たせるために上記の映像が使われているように受け取れてしまうのです。日本における皇室への敬意と同じように禁断の世界を画いているすごさはあるのですが、王室を弁護した不自然な映画にしか見えないのです。この映画を賞賛した女王は、イギリス王室としてこの事件を過去のものにしてしまいたかったのでしょうか?


 で、この作品ではヘレン・ミレンさんの女王ぶりが高く評価され、第79回アカデミー賞で主演女優賞を受賞しましたが、第77回ではジェイミー・フォックスさんが“レイ・チャールズ”さん、第78回ではフィリップ・シーモア・ホフマンさんが“トールマン・カポーティ”さんらの実在した人物演じ、二人は主演男優賞に輝きました。最近のアカデミーで受賞するには物真似が必須条件みたいです(おいおい)。


 この映画はイギリス王室の秘密を画いた作品でしたが、世間にはあまり認知されていないエルトン・ジョンさんの秘密も一緒に暴かれていたので、いい迷惑だろうな〜と思ったaliasなのでした。



クィーン<スペシャルエディション>
クィーン<スペシャルエディション>
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