2007年04月12日

ブラッド・ダイヤモンド

 「結婚指輪の値段は給料の3ヶ月分」というセリフが、映画の中で使われていたのです。

てっきり日本だけで通用する言葉と思っていたのですが、調べてみると「ダイアモンドは永遠の輝き」(a diamond is forever)という名言を生んだ“デ・ビアス”という企業が、世界的に仕掛けたキャンペーン文句のひとつだったみたいです。


 で、先日行われた第79回アカデミー賞では、レオナルド・ディカプリオさんが主演したディパーテッドが作品賞を受賞しました。なのですが、ディカプリオさんはこのブラッド・ダイヤモンドで主演男優賞にノミネートされていたのです。当時はそのことに不自然さを感じていたのですが、この映画のディカプリオさんのほうが明らかにいい演技をしていました。それに、ディパーデッドではジャック・ニコルソンさんにほとんど存在感を奪われていたもんな〜(おいおい)。

彼は、アフリカの大地で生まれた元傭兵の男でダイヤの密輸業者を生業とする役どころなのですが、裏組織を生き抜く悪が滲み出たハードボイルドな主人公として熱演していました。難しい役どころだったので、多少表現し切れていない部分もありましたが、この演技で主演男優賞を取れなかったのは、彼がアカデミー会員からかなり嫌われているせいなのかもしれません。


 物語は、シエラレオネで漁師をしているソロモン(ジャイモン・フンスー)は反政府軍のRUFに襲われ家族と引き離されてしまった。家族は難民として漂流生活をすることになるが、彼はRUFに連行されダイヤモンド採掘をする強制労働者にされてしまう。そこで働く彼は200カラットに相当するピンクダイアモンドを見つけるが、それを誰にも分からないところへと隠してしまう。

一方、大粒のピンクのダイヤが発掘された噂を聞きつけた密輸業者のダニー(レオナルド・ディカプリオ)はソロモンに近づき、難民になってしまった家族を探し出すことを条件にピンクダイヤの手に入れようともくろむ。そして、ダイヤの不正取引の取材でアフリカに来ていたマディー(ジェニファー・コネリー)は目星を付けていたダニーへと近づく。

ダニーはソロモンの家族を探すためにマディーのジャーナリストとして特権を利用することを思い付く。それぞれの思惑が絡む男女3人の物語が始まる。そして…。


 ブラッド・ダイヤモンドという題名なのに、物語はピンク色のダイヤをめぐり繰り広げられるのです。なのですが、物語の舞台となる1999年シエラレオネと呼ばれるアフリカの大地では、何千人もの住民が無残に殺される血塗られた物語なのです。

この映画では、ダイヤモンド鉱山の利権を奪い合う内戦により、民間人たちが意味もなく殺されたり、難民としての生活を余儀なくされたり、銃も満足に持てないような子供たちがゲリラ兵として洗脳されていく事実などが生々しく画かれるのです。そして、それを利用して生きていく者、その事実を世間に知らしめようとする者、家族との生活を取り戻そうとする者たちなどの生き様が画かれています。

さらに、この映画ではそれを裏で操る資源メジャーの陰謀まで暴かれます。ダイアモンド企業の真相へと迫る作品として、今までにもルパン三世やパタリロなどの作品がありました(何で?例えがアニメ作品になってしまったのだろう??)。それらの作品に関しては具体的な企業まで明かしませんでしたが、今回はセシル・ローズが設立した上記の企業体質に対して問題提起した作品となっていました(かなりぼやかして表現していますけどね…)。


 最近は、ホテル・ルワンダナイロビの蜂、ダーウィンの悪夢など、先進国がアフリカに対して行ってきた仕打ちなど、隠された事実を映画化している作品が多くなってきました。映画として多少脚色されている部分もあると思われますが、いまだにこんなことが行われている事実に驚かされるのです。


 ということで、これほどの内容で貴金属に対するイメージを一変させる作品はないと思われるので、女性からジュエリーをねだられてる男性は、一緒にこの映画を観に行けばいいんじゃ…?(笑えない)


ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版)
ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版)

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