2007年02月22日

バックダンサーズ!

 この映画はアーティストの飾りとしてしか扱われれないバックダンサーたちのお話になるのですが、登場人物のユニットの名前がバックダンサーズだったという設定に一番驚かされたaliasなのでした(安室奈美恵さんにwithしていたスーパーモンキーズさんのような悲しいネーミングなのです)。

で、音楽をテーマにした作品ということで、サウンドトラックはエイベックスさんが出しているのですが、期待の新人などを含め数多くのアーティストさんを便乗させていた映画なのです。


 物語は、未成年でクラブに出入りをしていたよしか(hiro)とミウ(平山あや)は警察に補導されたことが学校にバレてしまい退学になってしまった。やりどころのない気持ちをどこかで発散させたかったが、すでに未成年を入場させてくれるクラブはどこにもなかった。だが、空き地を利用して作られた音楽のかかる場所を見つけ、思う存分踊ることのできた彼女たちは、やがて才能を認められバックダンサーとしてスカウトされる。昔のダンス仲間だったジュリの下で、芽の出ないアイドルの愛子(サエコ)と元キャバクラ嬢のともえ(ソニン)の二人を加えたバックダサーズが結成されることになる。

人気絶頂のジュリだったが結婚を理由に引退発言をしたことで、チームの存在価値がなくなってしまう。とりあえずバックダンサーズでの単独の活動を始めるが、売れない70年代ロックグループの前座としての仕事しかなかった。そんな仕事でもまじめに取り組んでいた彼女たちだったが、ジュリの引退と共に会社との契約もなくなってしまう。それぞれの元にいた場所へ戻ることになった彼女たちだったが、ダンスへの情熱だけは忘れられなかった。そして彼女たちは…。


 aliasはクラブなどに行ってもあまり楽しめない人なので、ダンス系の映画には高い確率で睡眠に誘導されてしまうのです。そんな話を会社の友人にしたところ、ダンス好きな彼女は“ユー・ガット・サーブド”や“センターステージ”という作品をお勧めしてくれたですが、それがレンタル店にはなかったので、おなじダンス系列の新作だったこの作品に何気なく手を伸ばしてみたのです。

そんな優柔不断な選び方のため、予想通りこの映画のダンスはハマらなかったのです(おいおい)。


 対立する相手と挑発しあうように踊りを競い合うシーンなどは結構楽しめたのですが、エイベックスさんが主軸としてターゲットにしている年齢層だけのために作られた内容の映画になっているため、分かりやすくありふれた設定で無理やりな展開するストーリーはこの物語からリアリティーを奪ってゆくのです。そのため、70年代ロックとダンスを融合させようとする試みや、軽薄な笑いと厳しい現実を対比的に画こうとするシーン、感動的なエピソードも見事に空回りしてしまっているのです。


 そんな映画なのですが、解散させられた女の子たちがキャバクラで働いたり、マネージャーと恋に落ちたり、グラビアでヌードモデルをさせられそうになるところなど、ワイドショーでよく見かける落ちぶれゆく芸能人たちの姿までを画くところが生々しいのです。

そして、彼女たちの周りにいる業界人たちを、相手に適当に合わせる姿や時流に乗ろうとする姿、残酷に相手を切り捨てる彼らの姿まで画くのです。試写会やイベント会場、局内などにいる業界人な人々を思い出してみると、こんな会話や光景を舞台の裏側で見かけたのです。そのため、この映画に多数のアーティストを送り出しているエイベックスさんのイメージが悪くなるじゃないか?と心配になるほどの生々しい映像となっているのです。

さらに、この映画に出ていたhiroさんがかつて所属していたSPEEDは、彼女の男性問題で解散となってしまったことで有名なのですが、映画の中で、ボーカルの男性問題のために解散の危機に瀕した仲間たちをhiroさんが励ますという姿まで画くのです。それは彼女に昔の自分と立ち向かわせる難しい役どころをさせ、一皮むけた女優として売り出そうとする事務所側の試みかもしれませんね。


 ということで、この映画を別の意味で楽しめたのです。でもダンスの事はよく分からないのですがバックダンサーズの彼女たちより、本当の意味で彼女たちの後ろで踊っていたバックダンサーたちの踊りのほうがうまかったような気がしているaliasなのでした。



バックダンサーズ! スタンダードエディション
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