2007年02月08日

幸せのポートレート

全米で「ラブ・アクチュアリー」の記録を超えた“理想”の幸せをさがす あなたのストーリー

こんな宣伝展開をしたクリスマスをテーマに画く物語だったのですが、映画公開は2006年7月15日の暑い真夏で、DVD発売は2007年1月26日の年明けで、なんとも間の悪い作品なのでした。


 物語は、結婚を決めた女性が男性の実家へ初めてのクリスマス帰省をするところから始まる。ニューヨークでキャリアウーマンを勤める彼女はブランドの服と髪をアップにした高飛車な姿で実家に訪れてしまったため、アットホームな男性の家族からは嫌われてしまった。最初の失敗を取り戻し家族に受け入れられるために努力をしてみるが、状況は時間が立つほどひどくなっていく。そして…。


 この映画は虐められたシンデレラが最後に幸福をつかむラブコメ的な物語にも見えるのですが、サラ・ジェシカ・パーカーさんが演じる女性は気が強かったり、変なクセを持っていたり、場の雰囲気を読めなかったりするのです。そのため主人公自体が観客からも嫌われてしまうほどの原因を作っているので、彼女を一方的に応援したくなるような物語ではないのです。

で、彼女を迎える男性の家族にはゲイの息子がいたりするのですが、それを家族として話し合い、受け入れていくというアメリカ的アットホームな雰囲気なのです。でも、すべての現象を家族として受け入れるべきだという偽善的な雰囲気まで画き出すため、この家族自体にもズレが出て少しおかしくなっていることも画くのです。その表面的に保たれている家族像も彼女が入ってきたことで問題が浮き彫りなり、すべては崩壊していくのですが、この家には理想的な家族を作り上げなくてはいけない理由があったのです。


 映画配給会社はオムニバス形式で作られていた“ラブ・アクチュアリー”を意識した宣伝展開をしていましたが、クリスマスをテーマにしていることや、あらゆる世代の人が観ても物語の誰かに自分を重ねてしまうような構成が共通していました。

でも、服装や会話、リアクションなどで登場人物の思想や背景を画ききるため、少しでも見逃すと物語の展開について行けなくなる構成の作品なため、単に笑えるラブコメにはなっていないのです。

さらに、ラブコメ形式の映画になっていますが、どの部分で笑うのか?という事でその人の内面が見えてくるほど人の心情を深くまで画いているのです。そして、恋愛だけでなく家族として幸せを望む思いがこめられたヒューマンドラマな展開にけっこう感動してしまいました(この映画の良さは観ていない人には説明しにくい作品なのです)。


 この物語はあるきっかけで幸運が訪れ、誰にでも分かりやすい表面的な結着を迎えるのですが、実は物語の深い感動も裏側に隠されているのです。

でも冷静に考えてみると、ある意味で無理のある終わらせ方のために、その状況を受け止めるこの家族はやっぱりおかしいままじゃないのか?と思う一面もあったaliasなのでした。


 それにしても、1946年生まれのダイアン・キートンさんって個性派女優としていろんな作品に出演していますが、“恋愛適齢期”など年をとっても肌を露出させるシーンが多いのは、体形を維持していることを観客にアピールしたいからでしょうか?(おいおい)



幸せのポートレート
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