2007年01月28日

ハチミツとクローバー

 人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった。

2006年7月22日に公開されたこの映画は、美術大学に通う5人の男女で繰り広げられるお話なのですが、羽海野チカさんの通称ハチクロと呼ばれる少女マンガが原作です。


 原作の主人公は、花本はぐみという芸術に天才的な才能を持ために周りから疎遠にされてしまう孤独な少女なのですが、小学生と間違われるほどの身長や不思議な言動のために、コロボックル(アイヌの伝説の小人のことなのです)とかチビモ二と呼ばれるほどのかわいらしい少女なのです。

彼女に対して恋をしてしまった少年たちの心理描写など、上記のような印象的なセリフなどをちりばめながら恋愛のストーリを画くのですが、まさにキュンと胸が締め付けられるような、初々しくて、いつもみんな赤くほほを染めていて、見てる方が恥ずかしくなるぐらい胸がイタ過ぎるお話なのです。

そして、周囲の大人たちも彼らの若さゆえの行動に巻き込まれてしまったり、純粋な恋心に影響されてしまったりして、やがて大人たちも淡い気持ちに取り込まれてしまうところが面白かったのです。


 そんな作品なのですが、漫画ではいつもお腹をすかせている男の子たちの貧乏生活を送る学生の日常を、多彩で異色な人物たちと破天荒なシチュエーションなど、青春という言葉を笑いのキーワードにしてギャグ漫画のノリで画く一面もあるのです。そのため、ラブな部分とコメディーな部分の落差を見事に使い分けられたラブコメな作品だったのです。

なので、こんな作品をどんな実写作品にしたんだろう?と思い、映画を見てみたaliasなのでした。


 物語は、竹本(櫻井翔)は美大の新入生はぐみに(蒼井優)恋をしてしまった。そして芸術に対して有り余る能力を持つ森田(伊勢谷友介)もはぐみに好意を持っていたが、変人と呼ばれる彼は彼女から見れば恐怖の存在だった。だが、彼女は圧倒的な彼の芸術の才能には惹かれてもいた。一方、竹本の恋に落ちた瞬間を目撃していた真山(加瀬亮)はバイト先の年上の女性にストーカー的な恋をしていた。そんな彼を見続ける、真山にふられてしまったのに思いを捨てきれずにいた山田(関めぐみ)もいた。そして彼らの双方向にならない一方的な片思いの恋の物語が始まる…



 はぐちゃんをリアルな人間が再現するのはやっぱり無理だったのか〜!というのが、原作を読んでいたaliasとしては素直な感想なのです。

物語は実写として表現するために脚本や人物設定を大きく変えてしまうほど内容が一変し、原作のコメディーなシチュエーションも監督が力を入れていなかったためか?そういったシーンを大幅に削り、再現されているコメディーなシーンも空回りしている傾向にあるのです。

さらに美術というものをテーマにしている物語なのに、芸術として作り上げる作品の凄さが画面から全く伝わってこないため、物語からリアリティーを奪っていくのです。


 なのですが、恋愛のストーリに関してはマンガの印象的なシーンをうまく取り込んでいたのです。そしてスピッツさんたちの曲が切ない物語の展開に拍車をかけ、すれ違う感情、恋愛対象ではない異性に対する愛情、自分探しの旅に出るエピソードなど人物描写などがうまく画かれていたのです。

映画に出てくる登場人物には嫌な人や意地悪をする人達が出てこないため、ご都合主義のような感じもするのです。でも人間の思い出には嫌な物を記憶の隅に追いやり、いい思い出だけを大事に残しておくように、甘酸っぱい内容だけで展開されるこのピュアなお話は意外と好印象な作品でした。

なので、原作を切ない描写が好きだった人や原作を知らない人には楽しめるのかも?


 この作品には自分探しの旅に出た少年の疲れ果てた姿を見て、中村獅童さんが水とタオルを渡し「これを使って、探せ!自分を!!」と、やさしく応援の言葉をかけるシーンがあるのです。

2006年7月12日に彼の飲酒運転が発覚した際にマスコミに浮気がバレ、竹内結子さんと別居となり現在は離婚協議中なのです。そして、今では1DKのマンションに一人さびしく生活していると噂されている中村獅童さんのために、同じ言葉をかけてあげたくなったaliasなのでした(笑えない)。



ハチミツとクローバー スペシャル・エディション (初回限定生産)
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