2007年01月18日

ディパーテッド

 最初にこの映画の予告編を観た時は、レオナルド・ディカプリオさんとマット・デイモンさんの体型や雰囲気が似ているためなのか?二人を混同してしまったのでaliasなのでした。

ということで、前作となるインファナル・アフェアを観てから劇場へと足を運んだのですが、内容自体は舞台を香港からアメリカへと移し変えたこと以外は物語の時系列を少し変えているぐらいだったので、ある意味でオリジナルへのリスペクトを感じさせ過ぎる映画なのでした。


 物語は、ボストンで大物マフィアのボスだったフランク・コステロ(ジャック・ニコルソン)は子供の頃から面倒を見てきたコリン・サリバン(マット・デイモン)を警察組織内へ送り込む。一方マフィア組織の壊滅を狙っていた州警察は、身内に犯罪歴を持つものが多かったビリー・コスティガン(レオナルド・デカプリオ)をマフィア組織内へ潜入させる。犯罪を繰り返しコステロの信用を得ようとするビリーだったが、コリンは警察内での働きに信用を得て出世の道を歩いていた。やがて、警察側もマフィア側も組織内にスパイがいることに気付き犯人探しを始めたが、正体は依然としてつかめなかった。中国マフィアにより大物の取引が持ち込まれ、マフィアと警察の熾烈な情報戦が始まった。そして…


 マフィアのボスを演じる悪役に徹したジャック・ニコルソンさんや警察側のマーティン・シーンさんらの脇役が物語を引き立てていたのですが、警察内へ侵入したスパイを演じるマット・デイモンさんの人を裏切ることに抵抗のない男や、マフィアへと囮捜査を続けるレオナルド・ディカプリさんの真っ当な生活を求めていたがマフィアで潜入捜査をさせられる悲しみの演技が見事に表現されていました。

そして、スパイであることがばれてしまったら人生が終わってしまうという緊張感、警察組織内で権力を得ていくコリンと、人を騙す毎日に疲れ果て普通の生活を求めていたビリーの悲しみが対照的に画かれているところなどは損なわれていなかったのです。

映画の展開自体も、インファナル・アフェアはドラマティックな要素が多かったのですが、この作品自体はリアルな部分を強調している傾向にあったのです。


 なのですが、原作をアメリカの舞台へと変えてしまったことで物語の設定が再構築されているのですが、そのため物語の説明に時間がかかり前半の展開が遅くなってしまっているところやインファナル・アフェアで印象的だった映像をこの映画で再現するために無理のある脚本になってしまっていること、そしてそれらの少しずつおかしくなってきた脚本のために原作では必要だった精神科医などの設定が無駄なものとなってしまい、後半がぐだぐだな印象を受けてしまうのです。


 そんな印象を受けてしまったのですが、一緒に観に行った原作を知らない友人によるとかなり面白く好評だったと言うのです。

なので、aliasにとしては原作の物語がかなりお気に入りだった事と、アカデミー賞では無視され続けてきたディカプリオさんのために作られたアカデミー賞取るための映画のように見えてしまったので、そのあたりが鼻についてしまいこんな印象になったのかもしれませんね。

ということで、この原作を知らない人は楽しめる映画なのかも知れませんが、インファナル・アフェアの世界観が好きだった人には厳しいかも?


 で、一番気になるところは、ハリウッドのリメイク争奪戦ではインファナル・アフェアの1作目の権利しかとっていないと報道していたはずなのに、権利関係にうるさいアメリカなくせに(おいおい)、2・3作目の要素を一部取り入れた物語の構成だったのです。

なので、ちゃんと契約は交わしたのかな?という事が気になってしまい、そのことが映画を観ていて一番ハラハラさせられたaliasなのでした(おいおい)。



ディパーテッド (期間限定版)
ディパーテッド (期間限定版)

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