2006年11月26日

銀色の髪のアギト

 この作品は2006年1月7日に公開されたのですが、そこそこのアニヲタである友人が“GONZO”による初めての劇場オリジナル作品が公開されるということで、2005年の年末は耳が痛くなるほど、この映画の話題ばかりをしていたのです。


 アニメ制作会社といえば、古い作品でも未だに視聴率20%前後をたたき出すことで有名な宮崎駿さんの“スタジオジブリ”を思い出しますが、特に友人が好きなのは、攻殻機動隊シリーズを手掛けた“プロダクションIG”さんと、戦闘妖精雪風の制作担当をしたGONZOさんなのです。

二つのシリーズの全作品をaliasは観てはいないのですが、難解であるものの独自の世界観に魅せられた記憶があったので、この映画も観てみようと思ったのです。

でも、冷静に考えてみると、友人は2006年になってからはこの映画の話を一度もしなかったよな〜という事実を思い出し、少しの不安を抱いていたaliasなのでした。



 物語は、遺伝子操作の失敗により、自我に目覚めた森が人々を襲いはじめ都市を破壊していった。それから300年後の未来、地球の水を支配する謎の民が住む森林と、瓦礫となった街で農耕による昔ながらの生活で森と共生する道を選んだ中立都市、工業により300年前の豊かな生活を取り戻そうとする軍事都市が舞台の物語となる。ある日、中立都市に住むアギトは見たこともない機械から、300年間眠り続けていた少女トゥーラと出会う。だが、自我に目覚めた森をすべて焼き払うことで300年前の世界に戻そうとしていた軍事都市のラグナが、失われてしまった文明を取り戻す鍵となるトゥーラを奪っていった。彼女を取り戻すべくアギトは森の力を得て戦う決意をする。そして…。


 上記のストーリーを見ていただくと、どこかで聞いたことのある設定やシチュエーションばかりなのです(参考:風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、もののけ姫)。

なのですが、日本の映画館だけでも年間劇場公開数は500本以上と言われる業界なので、この映画で使われている近未来を想定した物語という設定はほとんど出尽くしているジャンルでは、ほかの作品からインスパイアされることは仕方がないことなのです。


 でも、元々定評のある3DCG(三次元のCG映像の事なのです)で画かれるアクションシーンからはかなりの迫力で展開されるのですが、その映像でさえ、某有名アニメなどの数々の印象的なシーンをパクリ、そして最後は未来少年コナンまで盗用していました(おいおい)。

結局、他のアニメの斬新だった部分をつなぎ合わせて、1本の映画にすればかなり迫力のある映像になるだろうと思ったのかもしれませんが、aliasとしてはシーンごとに整合性もなく、登場人物たちの行動に感情移入さえできなかったので、ただのまとまりのない映画にしか見えなかったのです。

そして、小さい子供がいる家に行けば必ず1本はジブリ作品がある、といわれてるほど有名な作品と同じような展開にしているので、ほとんどの人たちが二番煎じだと感じると思うのです

さらに、1984年に発表された作品と同じような設定になっているのに、物語の結末としてもその作品と違う新しい解釈ができていないのは脚本としてはかなり問題だと思うのです。


 ということで、オープニングの画面や音楽からはかなりの迫力は伝わってくるすばらしい映像になっていたのに、中途半端に万人受けを狙ったストーリー展開が残念な作品なのでした(次回作に期待してみるのです)。

 でも、ジブリ作品を見たことのない人たちなら、きっと楽しめるのです(笑えない)。



銀色の髪のアギト 通常版
銀色の髪のアギト 通常版

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