2006年11月02日

トンマッコルへようこそ

800万人が笑って泣いた!!2005年、観客に最も愛された映画

 と、宣伝展開されていたこの作品は2005年度の数々の映画賞を受賞し、韓国の6人に1人が観たという大ヒットした映画だったそうなのですが、公式サイトを見ていると子供向けのファンタジー作品やディズニー映画にありがちな絵本みたいなホームページだったので、特に興味がなかったのです。

でも、いままで映画をお勧めされたことのない友人が好印象の作品だと言っていたので、とりあえず劇場へ足を運んでみたaliasなのでした。


 物語は、1950年朝鮮半島では北と南に別れる戦争が起こっていたが、それは米・ソの代理戦争とも言える戦いだった。そんな戦時下に国連派遣軍として参加していたアメリカ軍の飛行機がトンマッコルと呼ばれる村の近くに不時着する。この小さな村は国を分けた戦争が起こっているという情報が入ってこないほどあまりに山奥にあり、彼らは自給自足の素朴でつつましい昔ながらの生活を送っていた。村人達に助け出されたアメリカ人は言葉すら通じないことに困っていたが、そこへ仲間とはぐれた南の兵士2名と北の兵士3名が現れ一触即発の事態となる。そして…。


 この映画に出てくるトンマッコルとは“子供のように純粋な村”という意味の架空の村が舞台なのです。物語の冒頭では戦争の悲惨さが画かれるのですが、それと対比的に画かれる心優しき純粋な村の人たちは同じ民族でありながら、いがみ合っている兵士達に戦うことのばかばかしさを教えてくれ、やがて兵士達は彼らに心癒され、互いを理解し始めるというスタンスで映画は進んでいくのです。

なのですが、この映画は朝鮮半島の歴史を知っているという事を前提にした作品だったためか、当時の時代背景などがあまり画かれていないのです。なので、朝鮮戦争についてあまり知識がないaliasとしては敵対する兵士達のいがみ合う理由がわからず、映画の中で画かれるトンマッコルの村民達と同様に一歩ひいた視点で映画を観てしまうのです。そのため、この物語の重要なキーワードであるトンマッコルという存在自体の意味が埋もれてしまうのです。

そして、当時のアメリカ軍への批判や国の統治体制、民族統一などのプロパガンダとも受け取れる要素が画かれていたため、日本ではかなり批判もある作品だったようなのです。

なので、海外へ輸出するには不向きな作品だったと感じてしまう側面があるのです。


 この映画では宮崎駿監督作品に多くの楽曲を提供していることで有名な久石譲さんが音楽を担当しているのですが、ジブリ作品の使いまわしかよ!と思うような曲が多数流れるのです(おいおい)。

でも、この壮大な曲がやがて物語に深みを与えていき、この村を象徴するようなヒロインである“カン・ヘジョン”さんの幼子のような振る舞いや笑顔、南北の兵士達がこの村で一緒に暮らすきっかけとなったポップコーンが降ってくるシーンや仲直りすることになるエピソードなどが映画としてのストーリーに説得力を与え、完成度の高い物語にもなっているのです。


 ということで、少し視点を変えるだけで映画の印象がかなり変わってしまう不思議な映画でした。

そして、この映画のストーリーの転機となるシーンでは、いつも空から何かが降ってくるという演出が印象的だったaliasなのでした。



トンマッコルへようこそ
トンマッコルへようこそ

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