なので、先日もお気に入りの映画のお話になったのですが、aliasはいまだに人気があるためレンタルで借りることが難しい“ドラえもん のび太の恐竜2006”をお勧めしたところ(おいおい)、代わりに教えてもらったのが“欲望の街”という作品だったのです。
とりあえず知らない作品だったので欲望の街で検索してみると、竹内力さんのCDタイトルが最初の検索結果に出てきたのです(参考:ミナミの帝王)。どうやらそれほど有名な作品でもなかったようで、1995年に欲望の街・古惑仔 I /銅鑼湾(コーズウェイベイ)の疾風という作品を発表し、その後に外伝や新・欲望の街シリーズなどで10タイトルほど製作されている香港映画でした。

でも、レンタルビデオで借りようと思っても、古い作品だったためか?どこにも置いてない!
近所から遠方まで10軒以上のお店で探したのですがまったく見つからず、最終的には友人がレンタルしたショップまで出向き、1作目の“欲望の街・古惑仔 I /銅鑼湾の疾風”と、2作目となる“欲望の街・古惑仔 II/台湾立志伝”の2本のビデオを借りてきたのです。
なのですが、よく考えるとaliasの家にはビデオデッキがない!!
長年にわたって使われてきたビデオデッキ君が昨年の春ごろにあの世に旅立って以来、HDDレコーダーに付いているDVDでしか映画を観ていなかったので、ビデオテープを再生することすらできなかったのです。なので、愛するスイートさんの家にある一年以上使っていないホコリまみれになったビデオデッキで観てみたのです。
で、映画の本題なのですが(いまごろかよ!)、
物語は、香港の闇社会で生きていくことを決めた5人の少年達がいた。暴力団組織の幹部であるBの舎弟となり、その世界で頭角を現し始める。やがてボスから信頼を得た彼らは敵対組織の人物の殺害を命じられるが、Bに嫉妬を感じていた同じ組の幹部であるカンの策略により、殺害は未遂に終わり、仲間の一人も殺され、組から破門を言い渡される。彼らは別々の人生を歩み始めることになるが、Bが凄惨な殺され方をしたことを聞きつけ一同はふたたび集結する。そして…
この作品では冒頭の人物紹介や映画の要所で劇画風の絵が挿入されるので不自然さを感じていたのですが、ラストシーンのところで「この映画は漫画“古惑仔”を原作にしています。」と表示されていました(中国の漫画が原作だったようです)。
友人いわく、青春仁侠映画と言っていたのですが、Vシネマや映画でよく見かける設定の作品だったのです。なので、この映画を観るためにさまざまな困難を乗り越えてきたため、かなり期待して映画を観ていたaliasとしてはどこが面白いんだろ?と最初は思っていたのですが、冷静に考えると、今では定番になるほど1995年当時としては新鮮なアプローチの映画だったせいかもしれませんね。
そんな設定自体はありがちな展開なのですが、一人ひとりの人物像の画き方がうまいので、エンドロールが流れる頃には意外と物語の登場人物に魅了されてしまいました。
ビデオに収録されている予告編には、「返還直前の香港映画界を席巻し、日本でも大ヒットを記録した」と書いてあったのですが、この映画に出演しているイーキン・チェンさんやチャン・シウチョンさんは日本ではあまり有名ではないような気がします(おいおい)。
なのですが、この映画の監督はあのアンドリュー・ラウさんなのです(参考:インファナル・アフェア、デイジー、頭文字[イニシャル]D THE MOVIE)。そのためインファナル・アフェアで画かれていたヤクザな物語の原点のようなものがこの映画の中には詰め込まれているのです。さらにアンドリュー・ラウさんの作品には怪優と呼ばれるアンソニー・ウォンさんがよく出演しているのですが、この頃から一緒に作品を作ってきたんだ!と驚かされました。
なので、インファナル・アフェアで画かれる闇の組織などの世界観が好きだったaliasとしては楽しめた映画なのでした。
