2006年10月15日

スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ

何の因果か劇場招待券を友人から貰い受け、この作品を観ることになってしまったaliasなのです。

1976年に和田慎二さんの漫画で連載され、1985年にテレビ放送されていたドラマを映画にした作品なのです。この映画で18年ぶりの3作目になるそうなのですが、原作者が今までに何度も再映像化のオファーを断り続けていたのに松浦亜弥さん起用により映画化が決まったのだそうです。


 ちなみにスケバンとは、女の番長または女性のツッパリな人を指す言葉で、通常は装備にカミソリやチェーンを持ち歩く人のことだったようですが、この作品ではヨーヨーを武器にして戦うのです。

そんなヤンキーな人を取り扱った映画なので、当然のようにPG−12指定となっているのですが(?)、企画協力がアップフロントグループとなっていて、モーニング娘などが所属するハロープロジェクトのアイドルな人々が多数出演する映画なのです。

昔の資料を調べてみるとテレビドラマでも斉藤由貴さんや南野陽子さん、浅香唯さんなどの当時アイドルと呼ばれていた人が出演していたそうなので、アイドル映画として同じ路線を踏襲したようです。



スケバン刑事 コンピレーションDVD
スケバン刑事 コンピレーションDVD




 物語は、悪いうわさの絶えないアングラサイトへ集中的にアクセスしている学園へ潜入操作をしていた特命刑事が爆死するところからはじまる。アメリカに母親を拘束されたまま日本へ強制送還されてきた一人の少女が特務機関へ連行された。ニューヨークの警察官でも手に負えないほどの力を持つ少女は、母の免責を求める国際司法取引と引き換えに、特務機関により特命刑事の使命を帯びコードネーム麻宮サキの名前を与えられ学園の潜入へと向かう。そして…


 昭和の時代に行なわれていたヤンキーな言動を恥ずかしげもなく松浦亜弥さんにさせたり、敵に向かって投げたヨーヨーがあちこちにぶつかって本人の頭に当たったりするという、本人は大真面目なのに、傍から見るとこっけいに見えるというスタイルで構成されていました。

この作品にはセーラー服への思い入れがあるようで、ジャケットタイプの制服の学校なのに主人公にだけセーラー服を着させたり、彼女が最終決戦に臨むときに体にまとわりつくぐらいのラバースーツの戦闘服の着るのですが、それがセーラー服のデザインになっていたりするので、ある種のこだわりが感じられました。


 そんな世界観を本気で演じる松浦亜弥さんや石川梨華さんらの役者さんの頑張りは画面を通しても伝わってくるのですが、危険な場面のアクションのときにはスタントマンの人と変わっていることがあからさまに分かるところや、フイルムを逆回転にするという昔に多用されたアクション構成、予算が少ないためかCG映像というより特撮の域から出ていない演出となっているのです(監督の意図した結果だったのかもしれませんけどね…)。

当時のスタイルのアクションを追求したような映像とアイドルが出演する映画だったので、昔を懐かしむ30代ぐらいの親たちとアイドルが見たい子供たちの家族層向けの映画かな?と最初は思っていたのですが、よく考えてみるとPG−12作品なのです(大きなお友達向けの作品なのかな?)。


 ということで、TVの戦隊物と変わらない演出、脚本、特撮映像からは消え行く昭和の香りが漂い、今では人気の衰えてしまった団体で作り上げられたアイドル映画、その二つの要素が栄枯盛衰を表すように画面から物悲しいものを感じさせるのです。

そしてとどめを刺すように、エンドロールで流れるアイドル的な主題歌が劇場内でむなしく鳴り響いていた映画なのでした。



スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ 通常版
スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ 通常版

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