2006年09月24日

博士の愛した数式

 2005年に公開された映画には失われる記憶をテーマにした作品群が多かったので(例:君に読む物語、エターナルサンシャインフォーガットン私の頭の中の消しゴム50回目のファーストキス)、そのため同じような雰囲気を漂わせるこの映画にはそれほど興味がなかったのです。

なのですが、今は読書の秋と呼ばれる季節ということで、周りの人が手にしている本の題名を聞いてみると、この映画の原作本を読んでいる人が3名もいたのです。その理由を知るために、本を読むのは面倒なので映画を観ることで手短に済ませようと思ったaliasなのでした(おいおい)。


博士の愛した数式
博士の愛した数式



 物語は、かつて“√”(ルート)と呼ばれた少年が教師となり、新しく赴任した高校で生徒たちに数学の楽しさを知ってもらうために、最初の授業で数学に出会ったきっかけを話すところから始まる。当時10歳の少年だった√は家政婦として働く母との母子家庭で育った。交通事故の後遺症で記憶を維持できない天才数学博士の家で母は働くが、やがて√も教授の家に招かれるようになった。脳に損傷を受け事故以降の新しい記憶が80分で抜け落ちてしまうため、彼と会ったときはいつも初対面の時と同じことを繰り返さなければならないが、博士との会話には学校の授業では聞けないような数学の不思議さ、美しさ、奥深さを教えてくれた。そして…。


 理系の教授といえば眼鏡をかけた偏屈なおじさんというキャラクターが映画やドラマの中では普遍的ですが、この物語に出てくる教授はそんな堅苦しい人ではないのです。

彼の周りにはいつも数学があふれ、会話の中に出てくる数字について配列の美しさ、数字の共通点などを解りやすく教えてくれるのです(子供時代にこんな先生がいたら数学がきっと好きになってたよな〜と思わされる人なのです)。愛すべき人格を持つ教授、そしてわずかな間しか記憶を保てない博士を気遣う周囲の人たち、やさしさや人の善意が満ち溢れる物語なのです。


 で、映画を観ていて気になるのが、会話の中に出てくる数学の話がわかりやす過ぎる内容ばかりなのです(原作はもう少し掘り下げている内容なのかもしれませんけどね)。

さらに√くんが高校生に話をするときに、文字や図形などが書かれたいろいろな小道具を出して説明するのですが、それがみのもんたさんが“午後は○○思いッきりテレビ”でフリップを読み上げながら健康食品に付いて語るように、√くんが新任教師として生徒の心をつかむために予め用意している、いつものネタのようにしか見えないところなのです(おいおい)。


 そんなことが気になってしまったため、この映画の世界観にうまく溶け込めなかったのです。

なので、周りの人たちと同じように本を読んでみよっと! と、思ったaliasなのでした。



博士の愛した数式
博士の愛した数式

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