2006年06月29日

最終兵器彼女

 この映画は高橋しんさんによるコミック作品が原作で、テレビアニメやゲームなどにもなった人気作品なのです。さらに、この作品は“ポスト・エヴァンゲリオン症候群”であるセカイ系(←カタカナなのがポイントなのです)と呼ばれているのです。

ちなみにセカイ系とは、主人公は若年層のヒーローや救世主として設定されているのが前提なのです。そして主人公にはまだまだ幼い面が残り、自分を取り巻く人々に影響され稚拙な行動や精神面の弱さなどが表に出てしまい、そのことが人類の命運や全世界の未来に影響を与えてしまうような物語の事を指すのです。


 物語は、北海道の田舎町で暮らすシュウジとちせはまだ付き合い始めたばかりだった。恋人という存在が初めてだった二人には付き合い方も付き合う意味すらも分からないままだったが、その二人の交際は交換日記から始まった。ちせがいない間に札幌まで出かけたシュウジはそこで空襲に出会ってしまう。何も分からないまま、ただ逃げ惑うシュウジの前に現れたのは兵器と化して戦うちせの姿だった。その後、国籍不明の軍隊との戦争は激化しているようだが、新聞やテレビでは報道されないまま隠されている。自衛隊に所属している彼女の最前線からの情報に不安を感じながらも、二人は何も無かったように学校に通う。だが、ちせは最終兵器として肉体も精神も人間とは程遠いものとして成長していく。そして二人は…。


 この物語では、ちせが自衛隊の出動要請により最前線の戦場に駆り出されることになるのですが、数日ほどで普段生活に戻れるというのがポイントなのです。そのため、二人の微笑ましい恋の物語と、戦場へと旅立つ悲しみとか心の葛藤を、何度も描けるというのがこの作品の魅力なのです。

で、映画という二時間ほどの枠組みではこの別れのシーンが何度も画けるわけでもなく、さらに監督がこの微笑ましい二人と戦場での凄惨なシーンの対比をうまく利用できていなかったため、CGによる戦闘シーンと戦禍におけるリアリティーな人間関係しか画けていないのです。

この映画において世間では、CG技術の未熟さや配役の不自然さ、そして原作を読んでいないと分かりにくい物語の展開の仕方のことに不満を言われているのですが、aliasはこの対比をちゃんと画けていなかったことに、一番問題があったと思うのです。そのためにこの映画は退屈なものとなり、ただの痛々しい物語になっているのです。


 ということで、aliasとしてはこの原作は、日曜の朝に放送している戦隊ものや仮面ライダーカブトのように連続ドラマとして実写化したほうがいいんじゃないか?と思っているのです。

戦隊ヒーローのように毎週変身して悪と戦う展開は無理なのですが、仮面ライダーのように2〜3週に一度戦場に旅立つシーンを作れば、半年ぐらいは放送できそうな原作なのです。なので、ドラマや原作と同じように連載向きな作品だったかな?と思ったaliasなのでした。



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