2006年06月18日

ALWAYS 三丁目の夕日

 2006年に行われた第29回日本アカデミー賞を総なめにしたこの作品は、昭和33年の東京タワーがまだ建設だった時代を舞台にした物語なのです。受賞した2006年にはテレビの地上デジタル放送開始のために第2東京タワー(すみだタワー)の建設が決まり、2011年のアナログ放送終了にともない東京タワーが解体されるという話が出てくるほど、半世紀以上前の物語なのです。


 物語は、戦後間もない高度成長期の東京の下町を画いた話なのですが、家族だけで経営している下町の自動車修理工場と、その向かいにある売れない子供向け冒険小説家が経営する駄菓子屋さんをメインに繰り広げられるのです。そこには当時三種の神器と呼ばれた家電製品や輸入されて間もないコーラなどをもの珍しい品として画きながら、昔かたぎの父親や優しい母の愛など、家族の風景を画いているのです。

で、30年以上ものあいだ画き続けられている西岸良平さんの1話完結型の漫画が原作となっているので、映画も心温まるような短いストーリーがいくつも重ねられていきます。

その一本ごとの短いエピソードにはそれほどの感動はないのですが、それが一つずつ積み上げられていき、終幕を迎える頃には怒涛のように感動と涙が押し寄せてきて、エンドロールで流れるD−51さんのALWAYSという曲が止めを刺すようにノスタルジーな雰囲気に仕上げてしまうのです(その当時生まれていなかったaliasでも、その時代に戻りたくなってしまうような切なさと寂しさ、そして心温まるストーリーなのです)。


 この昭和時代を再現するために、建設中の東京タワーから当時の町並み、煙を吐き出す汽車、レトロな車などが画かれているのですが、DVDでは何もないところからCGで東京の町並みを再現するまでの製作過程の特典映像などが含まれているのです。日本の映像技術の進歩には驚かされたのですが、それが逆に、所詮作り物の世界だ!と強調しているように見えたので、別の意味で少しさびしさを感じたaliasなのでした。


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