そういえば“ルパン三世 カリオストロの城”のラストで、銭形警部が「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。 あなたの心です」って、クラリスに言ってたもんな〜(それはまた別のお話!)。
物語は朝鮮王朝時代を舞台にした、国家を揺るがすほどの大量の偽金をめぐるお話です。
偽金事件を調べていた女性刑事(ハ・ジウォン)が事件を追っていくうちに、悲しみに満ちた目をする美しい男(カン・ドンウォン)を見かける。女性刑事は彼に一目ぼれしてしまうが、捜査を進めるうちに彼が偽金作りの黒幕と関わる“悲しい目をした刺客”と呼ばれる男だと分かる。対立した立場にいる二人は顔を合わせるたびに戦うことになるが、何度も戦うあいだに相手を身近に感じるようになり、愛しく思えるところも出てくる。そして…。
この映画はハ・ジウォンさんが演じていた“チェオクの剣”という韓国ドラマに、悲しい目の男という設定を新たに付け足して、映画として再構築したものだそうです。
そのドラマの前提があるためなのか、映画の導入部に物語についての説明がほとんどされないので、設定を理解するのにずいぶん時間がかかってしまいました。イ・ミョンセ監督はこの映画を日本向けに編集をやり直したそうですが、結果としてはよけいに分かり難くしているようにしか思えませんでした(おいおい)。
でも、この映画の魅力は二人の美しさがあるので、分かりにくかったり矛盾したストーリーのことなんてあまり気にならなかったaliasなのです(監督さんに怒られるぞ!)
で、決闘を扱った映画なのでアクションが大事になるのですが、剣や槍など使った格闘シーンをフラッシュやスロー、そして雪などを使った美しい背景などで演出する凝った仕掛けがされていて“LOVERS”を意識したような作品となっています。でもワイヤーアクションを多用するようなものではなく、舞台や歌舞伎などで見られるような独特な演出が施されいるため、少し趣向の変わったドラマチックな戦闘シーンに見えました。
でも、アクションと全く関係ないシーンにまでスロー再生を何度も使い、映像を強調するためだけに多用されているのがちょっと気になりました。なので、この映画からスロー再生のシーンをなくしたら、上映時間が半分になったんじゃないか?と疑っているaliasなのでした(おいおい)。
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