2006年03月26日

SPIRIT

 泣けるアクション映画と聞いていたのですが、どこで泣けば良かったんだろう?(おいおい)

題材は、中国が国際的に弱っていた20世紀前半に行われた史上初の異種格闘技大会で、国民が劣等感を抱いていた欧米諸国の格闘家たちをなぎ倒していった中国の武術家である霍元甲(フォ・ユァンジア)さんを再現した物語です(日本でいうと力道山さんみたいな感じです)。
中国本土ではこの人物を何度も映像作品にしてきたらしいのですが、今回は新しい解釈で作られているので、年齢などの設定や人物像、対戦相手などは実際とは少し違うそうです。


 物語は、1910年に上海で行われた異種格闘技戦での戦いのシーンから始まります。流れる水を受け流すがごとく、何かを悟ったかのように戦う霍元甲は、映画の冒頭の10分ぐらいで決勝の舞台へと進みます。そこから話は彼の子供時代へと戻り、彼の今までの人生を振り返るのです。
昔から向かうところ敵無しだった彼は自分の強さにおぼれ、勢いまかせに目の敵にしていた武道家を殺してしまい、それに対する報復として武道家の弟子に彼の家族を殺されてしまうのです。やがて彼は憎しみが憎しみを生むことに気付き、そして…。


 印象としては、ジェット・リーさんが前髪を剃りあげ後ろ髪を伸ばした弁髪にしていたこともあるのですが、話の展開のシンプルさなども含め、初期を思い出すような作品になっていました。

彼のファンだった友人の話を聞いてみると、この映画は彼の半生を思い出させる作品だったようで、デビュー当時に少林寺や阿羅漢などの作品で全世界的に有名になったので、天狗になってしまい好き放題していた彼は海外では中途半端な映画にばかり出演して、何度もファンを幻滅させいつのまにか忘れ去られる過去の人になってしまったのですが、原点に立ち戻ったこの映画に挑んだことが、物語の主人公とリンクされて泣けてきたそうです。

そして体を慢性的に痛めているジェット・リーさんの最後のアクション映画と言われていることが、さらに涙を誘ったようです。なのでオールドファンには、特にお勧めな映画だそうです。


 で、aliasの注目ポイントは海外映画で初進出をした中村獅童さんが演じる役どころなのです。田中安野という、どちらが名字なのかわからない名前なのですが(おいおい)、日本から招かれた格闘家として主人公と決勝の舞台で戦うのです。この映画の中では日本人は姑息だ!という扱いをされているのですが、彼だけはサムライ魂をもった誇り高き男として扱われているのです。

中村獅童さんは武術家を演じるためにトレーニングなどを精力的にしていたそうですが、ジェット・リーさんと戦うシーンではアクションシーンには不慣れなためか、どうしても見劣りしてしまう部分があるのです。でも、この差を埋めるために、ある仕掛けがこの映画の中には施されているのです。

たぶんジェット・リーさんの高いアクション技術を中村獅童さんのレベルに合わすために、仕組まれた演出だったのかな?(って、この映画に感動した友人に言ったら、怒られちゃいました)



SPIRIT<スピリット>
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