“HERO”“LOVERS”に次いでスーパー・アクション超大作ここに誕生。
だそうです。
“セブンソード”の時も同じようなことを言ってたような気が…?
それだけチャン・イーモウ監督の作品が、ハリウッドだけでなく中国映画のイメージを大きく変えるほど影響を与えた映画だったことの証拠なのかもしれません。
最近、そういった武侠映画も多いのですが、ロード・オブ・ザ・リング以降に増えた、CGで画かれた無数の人達がアリのように画面いっぱいに出てくる映画には、ちょっと食傷気味になってきました。でも、ジャッキー先生の映画ならと観ないとね!
この作品でジャッキー・チェンさんは紀元がまだ始まっていない2200年程前の時代に中国全土を統一した、秦の始皇帝を守る側近の部下であったモンイー将軍と、その時代について研究している現代の考古学者ジャックの二人を演じ分けています。そしてこの物語は秦の始皇帝を巡る謎を解き明かす作品なのです。
最初は武侠映画かと思っていたら、いつのまにか“レイダース/失われたアーク <聖櫃>”のインディー・ジョーンズシリーズや“ハムナプトラ”のような考古学を探求するような物語になり、最後はなぜかファンタジーな世界観になるという不思議な映画でした。
でも、今回監督は少し欲張りすぎたのか、懐かしいジャッキーの初期作品を思わせるようなアクションから、剣を使ってのアクション、そしてワイヤーやCGを多用したアクションシーンなど、多くの見せ場を作りすぎたために少し焦点がずれてしまっていたような印象を受けましたが、物語が終わる頃には、なぜか涙あふれるエンディングへとつながっていきました。
が、そのままファンタジーで終わらしてくれたら、この感動を胸に抱えたまま家まで持ち帰れたのですが、エンドロールでいつものNGシーンなど、失敗したアクション場面やワイヤーを着けたメイキングシーンを一緒に流すから、一気に現実の世界に引き戻されしまい興ざめしてしまいました。
それさえ無ければけっこういい映画だったんだけどな〜。
THE MYTH 神話
