2009年12月30日

岡田斗司夫のひとり夜話 第4回レポート その01

 岡田斗司夫のひとり夜話@大阪 in studio zaza 2009年12月19日(土)を観にいってきました。この日の大阪市内では初雪が降るほど寒かったので、会場までバイクで45分ほどかかるaliasは冷たい風に体を震わせながら走っていたのですが、そんな労力をいとわないほど楽しみにしているイベントなのです。


 会場に行ってみると開場待ちの列にロープが張ってありました。第1回目のイベントは小さな劇場側だったので、開場待ちの人たちが列を作っていてもそれほど問題はなかったのです。でも、2回目からはキャパ200人の劇場に変わり、エレベーターがすぐ近くにあるところに列ができてしまうという悪条件になってしまったのです。そのため、最初はエレベーターの出口に人が並ばないようにイベンターの人が声かけをしていたのですが、3回目は2列に並ぶよう支持したりして、いろいろ試行錯誤中みたいです。

alias的には列の先頭の位置を左側に寄せるか、エレベーターの前後にロープを張って列の途中をロープで区切るのがベストだと思っているのですが、誘導する人が必要になるので3人ぐらいで仕切っていることを考えると少し難しいかも?主催のワイ・シー・トイズ・ラボさんは岡田さんを大阪に月一でイベントをするようにしてくれた立役者の方々なので、できる限り指示には従いますよ!と思っても口には出せないaliasなのでした。


 で、大阪会場に来ている人以外には全くわからない話から始まって、本題です。



hitoriyawa4.JPG




【本について】


●本棚の話

 最近、ブルータスからも取材されたが、オタキング事務所には人に見せるために選んだ本棚がある。昔は自分の気に入った本を並べていたが、本棚を見るとその人が分かるようにすることが必要だと思った。


●本棚の歴史

 はじめは自分の部屋がなかったので、ばあちゃんと一緒の部屋だった。そして、姉と2人の部屋を貰ったが思春期になった姉から部屋を追い出され、廊下が自分の部屋になってしまった。家業の刺繍屋が儲かり始めたので、10万円もする平凡社の百科事典を買ってもらったが、相変わらず廊下で本を読んでいた。

やがて、刺繍屋が儲かり始め、94uの一軒家の半分である47uが自分の部屋になった。部屋にあるのは、広すぎる部屋を冷やすための大きな業務用エアコンとベッド、3つの本棚、そして、入ってくる人を驚かすために日本刀が飾ってあった。となりの姉の部屋には部屋の真ん中にブランコが一台。親からは兄弟2人そろって頭がおかしいと言われてしまった。

空っぽの大きな本棚に本をつめるため、バイトをしながら近所の本屋に月に100冊は伝票注文をしていた。そして、大学に入学するころには蔵書は17000冊になっていた。自分より本を持っている人はいないと思っていたが、大学のSF研究会にはベスト3にすら入れないほど、上には上がいた。

その後、結婚し東京に出てきたが、本は増え続け新婚生活は本で埋まり、ゼネラルプロダクツで倉庫を借りて本を避難させた。しかし、ガイナックスを設立し王立宇宙軍の製作が進行し始めると、資料の嵐となり本はどんどん増え続ける。ついに本棚用の14畳のアパートを借りて蔵書を整理するがこの頃には37000冊になっていた。

ガイナックスを辞めて、会社に資料としておいていたものなどを含め、一軒家が丸まる本で埋まってしまったので、BOOK OFFや古書店などにジャンルごとに売って2万冊になる。


●本は増えすぎると贅肉。

 自分と同じように蔵書を増やし続けていた人の中には、つぶれたスーパーを借りて陳列棚をそのまま本棚のようにして並べていた人もいたが、結局は保管場所のスペースになってしまい、読み返すこともなく本を並べているだけになってしまう。だから本は身近に置かないとだめ。

レコーディングダイエットをして体が軽くなると、多量の蔵書がしまってある本棚も贅肉だと思い始めた。だから蔵書は負債。


●本棚整理の心構え。

@まだ手に入る本は捨てる。
後でまた買うことができるし、その本が古本屋などで循環し多く人の目に触れるから。

Aいつでも売っている本は捨てる。
50年経っても残っているような京極夏彦の本は要らないだろ!

B義務感になっている本は捨てる。
2〜3週間経っても読まない本は今必要ではない証拠。また必要になれば買えばいい。

C雑誌も捨てる。
雑誌の場合は後で手に入りにくい場合があるが、スーパー源氏などのサイトに残っている。でも、中に残っていることはデータベース化されていないから、最悪目次だけは残す。

D思い出だけの本は捨てる。
思い出だけの本は表紙を撮影して写真だけを残す。捨てられないほど大事な本であっても、写真がアクセス・キーになって思い出を振り返れる。

※それでも捨てられない本がある場合。
子供の頃から好きだった本など、どうしても捨てられない本があるときは豆本にする。
簡単な方法は、表紙を縮小カラーコピーにして消しゴムに巻いて、本棚に飾る。


●読書時間は限られている。

 本を読むには買うためのお金と読む時間のセットで消費される。読むのに8〜9時間ぐらいかかるようなノンフィクション作品だと、週6回一日1.5時間読むとすると、年間に読めるのは50冊ぐらいまで。本が欲しいと思うのは、そのときすぐに必要なものだから必ず読むし、買って2〜3週間読んでいないのは必要という幻想。

自分が女性にモテモテになっているとイメージすると、時間は限られているから全部の女性と付き合うのは無理なように、本を選ぶ時間より本を読む時間を増やすことが重要。


●本屋へ行こう

 本屋さんで立ち読みをするのは合コンのようなものだから、本をじっくり選り好みする。家とちがって中身を知るために読み飛ばしたり、集中して読むため時間の密度が高い。立ち読みで読み終わってしまうものはその場限りのもの、面白かったら買ってしまう。途中で興味が無くなる物は、買っても読まない。

絶対に欲しい本などはアマゾンのようなところで買っても良いけど、オンライン書店の評価を見て買うことは出会い系のようなもので便利だけど騙されることもある。


●読み終わった本の取り扱い。

 本は1000冊までに決めているので、こうして選ばれてきた本がそのまま本棚に入る訳ではない。玄関に置いてある保留用の400冊の本棚に一旦入れて、1000冊の本棚に入れるための基準選考がある。

@ そのまま捨てる。
毎週5冊ぐらい買っているが、キャパを超えないように5冊増えれば5冊が古本屋に行く。30日以上読んでない本も捨てる。面白かったとか、また読みたい本も基本的には捨てる。


A 普段使う。
日常使用するもの・資料として仕事や遊びについて使うものは収納用の本棚に入れる。


B 人に見せる。
自分の歴史や一部になっているものは、自分を表現するものとして見せる本棚に入れる。

C 思い出化する。
思い出だけの本は写真や豆本にして残す。


●魅せる本棚を作ろう。

 日常使う本棚は人に見せる必要はなく、SFなどのジャンルやジャケ買いなどの色合いで見せる本棚を作る。それによって自分の興味の幅が判るし、自分の歴史を表現できる。ワンピース全巻が並んでいることで、自分を表現できているのか?



【感想】

 そういえば、今回の話は岡田さんの整理術の進化過程を見れたところが面白かったのです。岡田さんがまだ丸かったころ関西ローカルの“ビーバップハイヒール”って番組で放送されていたのですが、書籍が17000冊、重さ4t、宇宙関連のおもちゃ9000点って言ってたのです。それを管理するためにジャンルや置き場所などを自分でデータベース化して、いつでも取り出せるようにしていた2006年ごろのからの変化が興味深かったのです。


 本棚の歴史の裏話も面白かったのですが、aliasも本の整理関しては頭を悩ませていたところ。これまでとっていた手段としては、興味がある本を買って、“すぐ読む系”と“積読系”の二ヶ所に分けて置くこと。

すぐ読む系
・読んで面白かった場合は友達にその本を貸す。
・読んで面白くなかった本は古本屋に売る。
・読んで勉強不足で理解できなかった本は本棚に入れる。
・面白かったけど、ほかの人が興味なさそうな内容や隔たった趣味の本は、人目につかない本棚に置く(隠す?)。

積読系、
・義務感や少し興味が薄れている積読系のものは、その中から一番興味があるものをカバンの中に入れておいて移動時間や待ち時間、眠れない夜などを使って、順番に読む。

・もしくはその系統に興味があり信頼できる人に本を貸して、感想を聞いて読んだ気になるか、面白そうに話していたら自分も読む。


基本は本棚に入らない本は人に預けっぱなしにして、再読したくなったら返してもらう友人頼りの考え方なのです(もちろん行方知れずになる事も多々あります)。相手には表面上は本代がかからないと説明するのですが、普段本を読まない人の場合、来客の際こんな本を読んでいると自慢できると思う心に付け込んで、相手の本棚に侵食するシステムになってます。この方法は普段本棚を活用していない友人という前提があるので、「これを読め!」と言われて逆に本棚の蔵書が増える場合があるのです。

その結果、年末年始の大掃除のときに、借りた本は読まずに返却するか、見なかったフリして積読系の本を捨てるという強硬手段をとらざるを得なくなるのです(ひどい奴だ!)。そして、人が興味ないないようなマイナーな本や中途半端な本が本棚に残るのです。なので、岡田さんのシステムは役立つかも。

写真や豆本にしてまで残すという発想は面白い。でも、思い出の本を捨てるのは少し難しいかな?これは37000冊から1400冊までダイエットをした岡田さんの行き着いた境地なのであって、aliasは思い出の本と自分を表現する本との区別は難しいし、その境地たどり着くほどの本は読んでいないので…。


 あと、立ち読みの考え方は面白かったですね。昔は立ち読みしていると本屋の店員から妨害工作のように陳列している本棚を片付けたりし始めるので、社会人になってからはマナーと思い込んで本を選ぶのに3分以上かけない様にしてきました。結果、上記のような状態になり、本を捨ててしまうことになるのですが、いわゆる本の大人買い状態だったのです。

昔は本というメディアの立場が強かったのでしょうけど、今はゲームやネットなどの影響で本を読む人口減ってきているので、ビニールなどをかぶせて客を拒絶するよりも、立ち読みして選んでもらうという下手にでて集客する方法になり始めているんですね。aliasも本と合コンして読書の精度上げなくちゃ!



 そして、次回はゲームの話へと続くのです。



ひとり夜話 第4回レポート その01 その02 その03

ひとり夜話 第3回レポート その01 その02 その03 その04 宿題
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/136966785

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。