副題にも書いてあるので恋愛の話はたくさん出てくるのですが、テレビシリーズでは恋愛に焦点を当てて深く画いていたのかもしれませんが、映画を観ている限りでは薄っぺらい恋愛ばかりだな〜というのが本音です(スター・ウォーズ エピソード2も愛をテーマにしていたけど、恋をしたことのない夢見る少女のような恋愛の物語だったもんな〜)。
星を継ぐ者で、アムロのような汚い大人のやり方へ怒りをぶつける役目を引き継いだキャラクターはカミーユ君だけだったのに、恋愛をテーマにしたためなのか?彼を取り巻く人物や敵にもわがままを言うキャラクターが増え過ぎて、前回幼く見えたカミーユ君が意外と大人っぽく見えてきました(原作者の意図通りの結果なのかな?)
そして前回まではファーストシリーズを引用したようなモビルスーツが多かったのですが、今回は全くそういったものを排除したZガンダム独自の新しい機体が多数出てきて迫力あるシーンが展開されるのですが、飾り過ぎたモビルスーツになって魅力が無くなってしまっているのが残念でした。
物語は長編のテレビシリーズのアニメを編集して1時間半の映画にしているので、相変わらずストーリーの展開が早くて、主人公達が何のために戦っているのか、どんな決着を望んでいるのかなどが分かりにくいので感情移入自体もしにくいのです。それにザビ家の人々や連邦のデビル将軍のように大人な倫理観念を持つキャラクターがいないことが、物語に精彩が見て取れない原因なのかもしれません。そのため、わがままが往来する学級崩壊したクラスのように見えるのです。
とりあえずファーストシリーズの劇場版だって、1作目は“やしきたかじん”さんが主題歌を担当していたことを覚えてないくらい印象薄かったのに、3作目の“めぐりあい宇宙”が当時の人々を熱狂させた作品になったことで、前の作品が評価されることになったのだから、次回の“機動戦士Zガンダム III -星の鼓動は愛-”が成功すれば、これまでの作品も評価されるはずです!
なので、終結を画くことになる最後の作品に期待しよっと!
(そういえば次回作の副題は前の2作品を合わしたようなタイトルになってますね)
機動戦士ZガンダムII -恋人たち-
