2006年01月15日

なんだか白夜行がおかしいのです。

 2006年新春の木曜日の21:00は、TBSの東野圭吾さん原作“白夜行”の裏番組に、テレビ朝日の松本清張さん原作“けものみち”が放送しているのですが、
前にも米倉涼子さんは松本清張さん原作で“黒皮の手帳”をやってたし、
綾瀬はるかさんと山田孝之くんも初回2時間枠で気合が入っていたようですが、こちらも”世界の中心で、愛をさけぶ”のコンビだし…、

なんだか二番煎じなドラマ同士が争う時間帯ですね(おいおい)。


 それた話を元に戻してみましょう!

白夜行の原作は、1973年の廃墟のビルで一人の男が殺され、その後の捜査で次々と容疑者が浮かぶのですが、やがて事件は迷宮入りするのです。そして被害者の息子“桐原亮司”と容疑者の娘“西本雪穂”は、この事件以外には何の接点も無く、まったく別の人生を送っているはずなのに、二人が歩む人生には相手の影と、常に犯罪のにおいが見え隠れするのです。

そして、19年にわたる二人の犯罪の軌跡は脇役たちからの視点で語られるため、二人の心情、動機には一切触れられずに、、二人の行動しか文章には書かれていないのですが、
話が進むごとに、なぜか二人の哀愁がにじみ出てくるハードボイルドな小説だったのです。


で、今回、セカチュウの脚本(ドラマ)を書いた森下佳子さんが、白夜行も手掛けているのですが、
時代は1973年から19年にわたる二人の話だったのに、1991年から2005年にわたる14年間の設定に変えちゃってるし(殺人の時効って15年だから、そのために設定を変えたのかも?)

原作のラストシーンをドラマのオープニングにもってきてるし、

小説の中では物語の重要な要素だった内容まで、初回放送でバラしちゃったし、

小説中ではまったく触れられなかった、二人の会話や心情まで、細かく映像化しているので、

原作を読んでいた人にとっては、まったく別の物語となっています。


 森下さんはプロデューサーに無理やり、セカチュウのような純愛物語にさせられたのか?
彼女が東野さんのファンなので、二人の心理描写を自分なりの解釈で脚本にしたのでしょうか?

ドラマの展開も過去を振り返るような視点が語りかけるナレーションを入れたり、エンディングテーマも柴咲コウさんの歌を採用して、セカチュウのドラマ化とまったく同じ手法で、ふたりの愛を育む物語に変えられちゃいました。やっぱり純愛物にしないと視聴率が取れないのかな?


 原作には、マイコンやPC−8000が活躍していたころから、自分でゲームを作ったり、ハッキング技術の話など、windowsなどのパソコンが普及し始める前後のことが詳しく書かれていたのですが、ドラマでは時代設定が変わってしまったので、ITバブルの頃のような話をからめて、去年TBS乗っ取りをしようとした楽天への仕返しのようなドラマにはならないといいな〜
(例:恋に落ちたら〜僕の成功の秘密〜)。



白夜行
白夜行



-------------------------------追記----------------------------------------------


祝! 東野圭吾さん直木賞受賞!なのです。


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