映画“キング・コング(2005)”の記事なのです。
前にあんなことを書いていましたが、結局、年が明けるまで観ることができなかったので、aliasにとってキングコング(2006)でも同じ事になりました。
で、キングコングで検索してみても、“キングコング(お笑い)”しかほとんど引っかかってこないほど古い映画を、なぜ“ロード・オブ・ザ・リング”を撮影した、あのピーター・ジャクソン監督がリメイクしたのか?という疑問なのですが、
この監督が、ただのオタクだからです(おいおい)。
もともと“キングコング(初代)”にあこがれて映画監督になろうと決め、8歳の頃にはキングコングの着ぐるみをお母さんに作ってもらい、自主映画を作ったこともあるほどのファンなのです(でも、未完結の作品になってしまったそうです)。
未完に終わった作品を今の自分が撮ってみたい!と思い、撮影スケジュールを進めていたのですが、ロード・オブ・ザ・リングの撮影が決まったため、いったん中止になっていました。でも、ロード・オブ・ザ・リングは3作まとめて撮影したことは有名ですが、1作目の公開で総制作費の340億円を回収して、2、3作目は全て利益という、とんでもない作品になってしまいました。
その映画会社への貢献がきっかけとなり、一本の映画にかける予算としては、あのタイタニックの240億円を超える、248億円という史上最大の制作費の映画となりました(本当は、120億円の予算だったのに、倍ぐらいに予算オーバーしてしまっただけなのです)。そして総撮影時間はロードオブザリング三部作の3倍のフィルムを使って撮ったそうです(一本あたりにすると9倍の時間を撮影しているのです)。ようするにオタクにとって天国のような環境で撮られたのです。
そのため映画だけでは回収は難しいと判断した映画会社は、公開前にメイキングビデオを発売しました。そして製作日数も伸びて、12月17日に公開だったのに12月1日に完成したため、公開用の資料や、販促用の商品、グッズなども公開日に間に合わなかったそうです。(いまはちゃんと用意されているのかな?)
この監督は次回から映画会社に管理されて、自由に映画を取らせてもらえなくなるんだろうな…。
で、映画の本題です
予告編を観ただけで、CGのクオリティーの高さが分かるほどすごい映画です。
物語は、謎の島“スカル・アイランド”へ向かうまでの1時間、キングコングと遭遇する島に上陸した1時間、1930年代を再現した、ニューヨークで暴れる1時間、合計で3時間の長編映画です。特に島の中で遭遇する恐竜と、キングコングが戦うシーンには圧巻です。その映像はアクションだけでなく風景なども美しく、そのうち映画も佳境に入るとただの大きなゴリラまでが、美しく見えてきました。
アクションを中心に宣伝展開している映画なのですが、実は愛とか憎しみなどのあらゆる恋愛の要素が詰まった愛の映画でもあり、観る人によって感想が全く違う、監督のさまざまな思いが込められたオタクな映画でした(やっぱり名作なのです)。
キング・コング プレミアム・エディション
